2015/05/11

■スペースづくり、一旦休止になりました。■

3月にここで皆さんにミシンを使ってもらうスペースを確保して、準備していくとしていたのですが、諸々の事情により、借りていたスペースを解約することにしました。

詳しくここで書くことはしませんが、一旦計画の休止ということになりました。

コメントいただいたり、期待をして頂いた方がいたにも関わらず、すぐに形にできずに
申し訳ありません。

非常に残念ですが、今は今できる事をやるということに考えをシフトしました。
いつか前回投稿で書いた”再生と共有と学び”をコンセプトとしたスペースを作りたいと思います。またご協力を宜しくお願いします。

ミシンのハナシ2は淡々とですが、続けていますので、そちらも宜しくお願いします。

2015/03/01

★復活! ミシン利用スペースのオープンに向けて★

2014年3月1日に始めて、2014年7月末でひととおり書いたと思い、終わりにしたこのブログ。
それから数か月経ちました。ブログを終わらせた後にもコメントを頂き、また継続して更新している頃よりも多くの方に見て頂いているようです。本当にありがとうございます。

一旦の終わりとした最後の結びで、購入したミシンを皆さんに使ってもらえるスペースをオープンしたいと書きました。そういう時がくれば再開するかもしれませんとお伝えしました。

そして、そういう時が来たので再開することにしました。

くしくもブログを初めてちょうど一年後の3月1日にこういうお知らせが出来る事を嬉しく思っています。

最後の投稿のコメントで多くの人から暖かいコメントを頂いた事も後押しになりましたので、コメントを頂いた方々には感謝しています。

具体的な日程としていつオープンとは言えないのですが、
私の現在の在住地で20年前の震災当時も住んでいた神戸。この海と山に挟まれて、坂の多い街の中心部に近い山手にある場所を確保しました。これから自分のペースで焦らずじっくりと準備をしていくつもりです。

最近公開になった、「繕い裁つ人」という映画をご存知でしょうか?公開から1か月たったので、このブログを見てくれている方であれば、もうご覧になった方も多いのではないかと思います。
私も公開2日目くらいにすぐに見に行ったのですが、物件をほぼ決めかけている頃だったので、同じように神戸の山手が舞台となり、中谷美紀さん演じる仕立て屋を継いだ女性とともに足踏みミシンが主役のひとつとも言える話だったので、自分にとっては非常に意味のある映画となりました。

時代や体の変化に合わせて補正したり、ほつれたところを繕ったりしながら、同じ服を着続ける事。時間をかけて、思いを込めて作られた服をいつまでも大事にしていく事。人とともに成長し、歩んでいく衣服もあるのだという事について考えさせられる映画です。まだご覧になっていない方は是非ご覧になってみて下さい。

今までこのブログで紹介したミシン、またその後購入したミシンのいくつかを皆さんに使ってもらえるスペースをあと数か月で形にしていきます。
今現在は、最近購入した、私にとって初の足踏みミシンがスペースの一角にひとつあるだけで、がらんとしています。



使われなくなったミシンを再生して販売したりも考えてはいますが、ミシンを使ってもらったりすることはメイン事業の一つです。
男性だからという理由だけで、ソーイング教室で断られる事もあるとコメントで書いてくれた人もいましたが、そういう人がソーイングや繕いなどを学んでいける場所でもあれたらと思います。また家でつくりたいが、スペースを確保できないので、多少広めのスペースで作りたい方。ミシンはまだ使った事がないが、これから覚えて行きたい方。
買うかどうか迷っているが、まず購入は関係なく気軽に使ってみたい方。(ミシン屋さんのためし縫いでは気軽にとはいきません。)
そういう方々に優れた性能のミシンを使って頂きたいと思います。

ブログでも紹介した文化ファッション体系の本や、型紙本も使ってもらえるようにしますし、今後も必要や要望に応じて、本も増やしていきたいと思います。

ミシン以外にも古くなっても色あせない優れた内容の厳選された本(主に、文化、芸術、デザイン関連のもの)を読んでもらうスペースも店内の一部に作る事を考えていますし、学校や従来の教室のシステムとは違う自由な学びの場になるようにと考えています。
ミシン以外の事に関しては、事業のホームページをつくりそちらで詳しい事は書いていく予定です。
ページをお見せできる状態になればまたここで紹介しますので、もう少しお待ちください。

ニーズや社会状況、自分の経験をどういかすか。 そして、人のために何をやるべきか、自分は何をやりたいか、数年かけて色んなものを見たりしながら考えてきました。
そこでやっとたどりついたのが、
”学び” をテーマとしたスペースをつくるという事です。
そこに再生と共有もコンセプトに加えています。

”再生と共有と学び”です。

既存の学校や、旧来の社会システムや常識にとらわれない、みんなが協力しながら、成長していけるための助けになればうれしいです。

事業をはじめる一つのきっかけとなったこのブログを見てくれている人に、まずはお知らせしたいと思いました。
今後ともよろしくお願いします。


ミシンのハナシ 続編■について
いったん終了後も継続してミシンを購入していいて、書きたい事は山ほど出てきたので、同じようなミシンに関するブログを再開します。
一度終わりにしたので、そちらは「ミシンのハナシ2」として別ページで書いていく事にします。
ミシンのハナシ2こちらをご覧ください。

では、また今後も宜しくお願いします。







2014/07/26

出会いと別れ。ひとまずの終わり。

始めてのミシンが家に来てからはや1年半。
多くのミシンが我が家にホームステイにやってきてくれました。本当にいい出会いがたくさんありました。別の場所へ巣立っていったものもありますが、まだここで生活しているモノもあります。どちらかと言えばここでじっとしている事が多いです。とても愛着があるものですが、いつまでも私の元で時間を持て余しておくのは勿体ない事です。

私としては、ミシンを皆さんに使っていただく場が持てないものかと考えています。
いいものは皆で共有すべきだと思うからです。

誰もが気軽に楽しく使える場所。
近い将来にそんな場所をつくれればと思っています。

その時がくれば、また続くかもしれませんが、
ひとまず、私のミシンのハナシは終わりです。

ありがとうございます。

2014/07/24

男がミシンを使うということ。

願わくば、男の人にもっとミシンを使ってほしいです。
機械もの、車と同じくモーターで動くものなのだから男もきっと好きなはす。昔からミシンは主婦や女がするものという固定観念で見向きもしない傾向がありますが、やったらはまる人は多いと思います。テーラーやミシン屋はほとんど男です。ちなみに、某掲示板のミシン関連スレッドで発言している人って、男が多いような気がします。

そして、その人たちがもっと外に向けて発信したり、男向けのパターンブックが増えたり、手芸屋や生地屋でも男にも対応した店が出来てくればいいと思っています。生地としてはややハードなもの、革とかデニムや厚地を扱って、花柄とか薄地とかは少ない感じで。ちょうど東急ハンズと手芸屋の中間くらい。ミシンや手芸的な事をするのに男だと何となく気恥ずかしいとう風潮がなくなればいいと思います。私はまだやったことがありませんが、編み物もしかりです。フィンランドでは男も女も関係なく編み物をするそうです。

これは料理にも言えます。料理のプロは男が多いです。最近は男向けの料理教室なんかもありますし、弁当を自分でつくる男も多いとか。結局、固定観念を外してしまえば男も女も関係ない。女だって車好き、格闘技好きがいますし、トラックやバイクの運転が好きな人もいます。自分が気になってやりたい事をやればいいのだと思います。

食べ物だってそうです。男の甘い物好きも最近は人に言えるようになってきましたが、以前はそうではありませんでした。女だって吉野家やかつ丼などがっつり系が好きな人がいるはず。ホルモン食べてビール飲んでというのは女らしくないとか変です。女性しかいないカフェ、食べ物屋なんて欧米の国に行けばほぼありません。宗教的に男女分けられているアラブの国は仕方がないですが、日本はそういう制約がない国です。女しかいないピンクの内装のクリーンな店って、自由になれない熱帯魚が泳いでいる水槽みたいです。

女弁護士、女医、女教師、女社長いちいち職業に女とかつけるのは日本の嫌な文化です。看護婦や保母が、最近は看護士、保育士になったのは良い変化だと思います。
年齢性別関係なくやりたいことをやれる、それを人にも言える社会になってほしいと思っています。

男もすなる日記というものを女もしてみむとするなり。『土佐日記』
この時代からあんまり変わっていないのかな~。

2014/07/22

来るべき場所に来る、あるべき場所にある。

多くのミシンを買って使ってきましたが、人が名機というものの自分には合わない、それほど魅力を感じないものがある事がはっきりわかりました。

たとえば、ジャノメ・センサークラフトはとても素晴らしい製品です。ただし、自分には何となく合っていないような気がします。本当にいいミシンだと思うのですが、あまり志向があっていない。水平釜はあまり好きではないし、ボタンやフットコンも体に何となく合っていないのです。
またジャノメ815やHL2-350 もいいミシンではありますが、自分には合っていないような気がします。

ジャノメの中では唯一Two in Oneが好きです。このミシンは他のメーカーではありえない良さを持っているからというのもありますが、自分の好みの垂直釜であり、静かな駆動音で滑らかな動きをする使いやすいミシンだからです。糸通しの仕方も私が買った他のジャノメミシンよりも好きですし、糸調節もしやすいのです。
これがコンビになると、同じロック付のデュアル機能を持っていても、水平釜なので、あまり好きにはなれなかったと思います。
そして、全体を通してみるとジャノメは何となく自分には合っていないのではないかと思う事があります。それは今やジャノメミシンのほとんどが水平釜だという事からも見て取れます。

ハスクバーナ系ミシンもデザイン的には自分の中で一番になったりするのですが、全幅の信頼をおけるかというとそうではない気がします。それは私が刺繍や模様縫いよりも、革を縫ったりしたいし、糸締まりの良いものが好きだからだと思います。やはり相性の問題があるのかなと。
実際に新品を買って使えばもっと安定しているでしょうが、刺繍やキルトをするなんてことにならなければ、今後もハスクバーナの新品や新古品などを買うことはないと思います。
ハスクバーナとベルニナ両方を持っている人でも、刺繍以外のソーイングにハスクバーナばかりを使っている人もいるようでしたから、やはり機械ってどれがいいかは相性の問題だと思います。

そういう点でベルニナが自分には一番合っているのだと思いました。いつまでも変わらず垂直釜ミシンを作っているところも好きですし、フットコンの操作感も体にあっていて、糸通しの仕方などもわかりやすく、愛情もずいぶん注いでいるのだと思います。アタッチメントも自分が欲しいなと思うものがそろっています。
なにより、単純にベルニナが好きなのでしょう。

その次はやはりJUKIです。SPURHZL-7800など糸切が付いているミシンの性能が素晴らしく、デザインも青や紺系のものが多く、自分の好みに合っているからです。
シンガーのヴィンテージはすでに殿堂入り、これらと同列に比較するものではないです。

こういうのは本当に相性の問題で、ジャノメが一番合う人は多数いると思いますし、自分がブラザーを持っていないのも単純に相性の問題だと思うのは以前書いた通りです。
そしてこれはまさに人との出会いと一緒で、合う合わないの問題、どのミシン(人)にもいい部分があります。ただし、自分と合うかどうかそれだけなのです。

古くて頑丈なものがいいという人、シンプルな動きしかしないものがいいと思う人もいれば、何でも代わりにやってくれる万能コンピューターミシンが向いた人もいます。それは高価で高性能なものであればいいというものではないです。
誰にもその人に本当に合うミシンはわかりません、アドバイスは出来てもわかるのはその人だけです。
その人に合ったものがどこからかやってきて、道の途中で出会うようになっているんだと思います。ミシンに限りませんが、多くの人がいい出会いに恵まれることを願うばかりです。

(余談)
「男ベルニナ、女ハスクバーナ」と、あるミシン屋さんが言っていたそうです。
私もそれには同意できる部分があります。ハスクバーナの方が音も針動作も全体的に軽やかで女性の身体の動きに向いているのではと思います。
ただし、これは男でも女でも人によって体のつくりや動作や好みが違うので、単純に男女で分けられません。ただの傾向としての話です。