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2014/07/21

Two in One の使い心地と侮れない実力

このミシンが発売された当時は家庭用ロックミシンが今ほど出回っていなかったので、説明書にも家庭用ミシンと「工業用ロックミシン」が一つになったと書かれています。
2本でも工業用という触れ込み。今や5本糸まである時代ですが、この10数年でロックミシンは4本糸差動送りが主流になりました、本縫いや家庭用ミシンなんかよりは格段に進化していると言えるでしょう。
今はロックで2本と言えば、何となく物足りない気がしてしまいますが、端かがりという目的は十分に請け負ってくれます。
ロックの縫い目はこんな感じです.。
このミシンは家庭用の普通の70W モーターだから、ロックにしたらそれ程スピードは出ないのではと思っていましたが、十分なスピードで布を切りながらかがってくれます。
音も今のプラスチックボディのロックミシンに比べて静かです。

いっぽうジグザグミシンの縫い性能ですが、これが企画ミシンと侮るなかれ、単体としてみても安定した運針ときれいな縫い目、さらに思いのほか静かな運転音。
同じジャノメ製電動・電子ミシンの、HL2-350やエクセル815に比べても発売年度が後のためか、かなり静かな感じがします。これがミシンの発展のひとつなのでしょうか。

こちらが家庭用ジグザグミシン側の縫い目。3重縫いも綺麗にできます。
右が普通の直線、真ん中は3重縫い
垂直釜で縫い目も綺麗、ロックミシンがついて、ボタンホールが出来て、フリーアームにもなるし、押え圧調節もある。
普通のミシンとロックミシン2台置くスペースがない人には、これほど要望に応えてくれるミシンはありません。くわえて置く場所はあろうとも、1台で何とかしたいと言う人にもお勧めです。




クルリと回す時、コードにも気を使わないといけないので、やや面倒に思う人もいるでしょうが、慣れてコツをつかめばなんてことはありません。

ニット縫いをしないならこのロックミシンで十分です。
コンピューターミシンに比べるとステッチの種類は少なく、ハトメボタンホールや文字縫いは出来ず、模様縫いも殆どありません。電動のため、針停止位置も指定はできませんし、スピードもミシン本体での調節と制御はできないです。もちろん自動糸切なんてものもありません。

だからってなんだっていうのでしょうか。

そんなものがなくても工夫すれば十二分の働きをしてくれる機械です。このミシンも自分でオイルを注すよう説明書にも記載があります。可愛がってやればやる程、自分の右腕となり、役割をはたしてくれるのです。

これ以上何を望めというのでしょうか。

なによりこのTwo in One 、予想以上の操作のしやすさと使いやすさを持っているのです。傑作といえるミシンです。

2014/07/20

唯一無二。洋裁ミシンの傑作。購入ミシンNO.22 JANOME New Home Two in One DX 

2つの顔を持つと言えばローマ神話の神ヤヌス。
数十年前というか、このミシンが販売されていた当時、流行ったドラマ・ヤヌスの鏡。
昼と夜とで別の顔をもつという女子高生が主人公。昼は優等生、夜は不良少女となり悪事を繰り返す。今ではあまり見られない古典的な設定とストーリー。

そして、2つの顔を持つミシンがこのジャノメNew Home Two in One。

表から見ると普通の電動ジグザグミシン。そしてレバーを捻り、裏を返すと2本糸のロックミシンが顔をのぞかせる。

くるくる回るのも昔のドラマのオープニング映像ではよくあった。おそらくターンする丸い台の上に乗った俳優を、下でスタッフが一生懸命に手で回していたはずである。何ともアナログな苦労が報われていた時代の話。
とにもかくにも、このミシンもレバーを持って手で回せばロックになり、ジグザグミシンに戻りとなるのである。

こんなミシン、他にはありません。少なくとも私はこれ以外に見た事がありません。技術的な問題で日本でしか作れなかったことや、コストの問題で、今はもうこの形のミシンは姿を消しました。ジャノメのミシンも殆ど台湾で製造されている今、これを作れる技術者がいないそうです。

このシリーズは、Two in Oneの他にも、Combi(コンビ)という名前でも販売されていました。販売店用と直営店用で名前が違ったとか。とはいうものの、コンビは殆どが水平釜のものです。筐体デザインもコンパクトで色もパステルなどの軽い印象。

私が買ったTwo in Oneは垂直釜です。


その点も私の好みにぴったりですが、色もベージュと黒。頑丈で頼りがいのある見た目です。
Two in One は直営向けではないので、ジャノメではなく、ジャノメが買収したアメリカのミシンメーカーNew Home のブランド名で販売されていたようです。ネーミングやモデル名のややこしさは残念ながら今と変わりありませんね。

ジャノメと言えば、私が持っているエクセル815では、直線を選択したら、針板の穴が直線用に小さくなる機構や、刺繍機がなくても刺繍が出来るという謳い文句のセシオなど、ジャノメしか作れないミシンが多数あります。
コンビ・Two in Oneシリーズも今後なかなか出てこないようなミシンで、ジャノメの実力を感じさせます。

デザイン的には好きではなくても、つい欲しくなるミシンが多いのです。
このTwo in One はデザインも結構好きですが。


2014/07/05

名機と呼ばれるミシンって何故か。。。。

「ミシン 名機」と検索すると、ヒットするのは何故かジャノメの機種が多いです。
メモリークラフト、メモリア、トピアエースなど。
他のメーカーもいいミシンがたくさんありますが、なぜかジャノメに乱発される名機という謳い文句。

英語ではHeavy Duty, Industrial Strengthというのが大げさに良さを強調する決まり文句のようです。これらの言葉もebayなどで乱発されていますが、よく見るとどうよく見積もっても普通の家庭用ミシンにしか見えない、場合によってはあまりよくないミシンにもこれを書いている人がいます。

なぜジャノメのミシンばかりが名機といわれるのか?
JUKIやブラザーにも人気・実力ともに兼ね備えたミシンはあります。当然ジャノメにも負けていません。日本初のコンピューターミシンを作ったのはジャノメですが、電子ミシンはブラザー、自動糸切はJUKIが先発です。

明確な答えを提示することはできませんが、考えられる理由として、まず「ミシンはジャノメでないと」と思っているファンが少なからずいることです。それも長期間にわたり家族代々ジャノメファンという方もいるようです。
他のメーカーもファンはいますが、代々ブラザーといった人は少ないようですし、JUKIは家庭用よりも工業用に力を入れてきたメーカーなので、家庭用ミシンとしてはジャノメに一日の長があります。

これらの日本メーカーに限らず、ベルニナで特定の機種が名機なんて書かれている事はほぼありません。なぜならベルニナのミシンは、縫い模様数や刺繍の有無などの違いはあっても、基本の縫い性能が高いレベルで統一されています。だからどれも名機ということになってしまうのです。

一方、ジャノメと名の付くミシンはピンからキリまであります。ジャノメの技術力をいかんなく発揮し、どのミシンも一定レベル以上の性能になるように製造していればいいですが、コストダウンした部品を使った、間違えてもお勧めできない安価なミシンも作っています。あらゆる需要にこたえるための選択としてこれはしょうがない事です。
だから、数多あるミシンの中でどれがいいか見分けを付けるために、名機という言葉が使われるというのもあるのでしょう。

そして、誰かがジャノメのミシンのいくつかの機種に「名機」と書き始めたら、このネット主流の時代、その表現を真似て自然に広がっていくという事情もあると考えられます。



2014/07/04

水平釜2台目のセンサークラフトに注油。ミシンをいたわること。

一般的に水平釜のコンピューターミシンは注油が必要ないとされています。今までミシンをたくさん買ってきた中でも、水平釜はこのセンサークラフトで2台目。
1台目のハスクバーナ・エメラルド183は中古とはいえ、そんなに昔の機種ではないし、ほぼ未使用だと思われる綺麗なものだったので、注油といっても殆どしていません。

ただし、このセンサークラフトは20年以上前の機種で、一定期間以上使っていないと思われ、筐体も磨くまでは汚れがあり、ホコリも、多くはないですが、適度にありました。
まず外観を念入りに拭き掃除し、中を開けてホコリを取り除き 様子を見ながら注油をして、生き返らせていくというのが、中古ミシンを買って箱を開けた後にすることです。

今までは殆どが垂直釜だったので、ほぼ例外なく釜周辺に注油をします。
ただし、これは注油不要といわれた水平釜のコンピューターミシン。

どうしたかというと、、
躊躇なく注油!です。

前にもミシンの注油が必須という事をかきましたが、私の意見では、モーターを使った機械で、金属部品が擦れて動いているものは絶対に注油が必要だと思うからです。

本当はグリスを塗る部分に適切なものが塗れればいいのですが、そこまでの知識は残念ながらまだ私にはないので、ここは注油だなという部分にミシン油を注していきます。樹脂製の部分なんかは油をさすと劣化の原因になるらしいので、注油は金属部分に限りやっています。

このミシンも購入当初は、油切れのためか、プーリーを手廻ししてもやや重い感じがしました。
それ以外にも、自分の感覚的なものですが、全体的に油がない、乾いた感じの音がしたので、釜、針棒周辺の駆動部、その他筐体を開けてみて届く範囲の回転部分に注油を慎重にしていきました。
そして数日置いておくと、だんだんと動きが滑らかになりました。

ジャノメのロックミシンが油不足で全く動かなくなった事もありましたが、とにかく注油は必要だなと改めて思いました。そしてたまにはミシンを動かしてあげること。
これは本当に重要です。

栄養をあげてたまには面倒を見てあげる。これだけでミシンはいつまでも動いてくれます。
出来れば保管状態も良くしてあげて、たまにホコリをとったり、掃除してあげれば、相当変な使い方をしない限り、故障なんてしないのだと思います。
これはミシンに限らず、他の機械でもそうですね。保管方法が雑だったり、長期間放っておいたらダメになりますからね。


2014/07/02

センサークラフトの使用感、手元操作って??

念願のセンサークラフト。

使った感想はというと、まず、パワーがあるのはわかりました。力のないミシンはただ針が上下しているだけに見えるものもありますが、パワーのあるミシンは針が半分くらい下がった後さらに力が増すような感覚があります。グイーングイーンといった音で針が貫通していく感じです。さらに針の動きに合わせて、送りもしっかりしているのが見てとれます。

パワー以外で興味があったのが手元操作。手元操作と言えば、ミシンを使う時に、フットコン出して本体とつないで足元に置いて、それをまた片づける、ということをやや億劫に感じていたので、ほんのちょっとだけ使いたい時に、フットコンをセットせずに手元操作もあれば便利だなと思ったのです。
赤いボタンがスタートストップボタン、グレーが返し縫い
自分が手に入れたものにはフットコンがついていなかったので、久々に手元操作でミシンを使いました。が、これはやはり難しい。本当に操作感が悪いのです。

まだ第1号機山崎君は良かったです、手元操作でも。電動だからスイッチいれてから止めるまで、自分が設定したスピード調節の通りのスピードで動くからです。一方、センサークラフトやJUKI7800の場合、手元操作にするとコンピューターミシンの勝手な制御機能なのか、どれだけ早いに設定していても縫い始めと返し縫いで遅くなってしまうのです。これには苦労します。
普通以上のスピードに設定しておくと3針ほど進んだ後、急に早くなります。操作が自分の思い通りにならないのです。これではいくらパワーがあってもイライラし、もういいやとなってしまいます。

センサークラフトの縫い始めと返し縫が遅いのは、手元操作ならではの設定なんですかね。他のスタートストップボタンがある最近のミシンを知らないので、何とも言えません。
最近のものがそうなら本当に手元操作って、いらないという結論になります。たとえそれが当初の想定である、炬燵で使う事を考えても。
刺繍ミシンはボタン操作があった方がよさそうですし、ボタンホールも自動で勝手にやってくれる場合は便利ですが、それ以外ならフットコンだけで十分だとわかりました。

手元操作はやっぱりダメだ、と思ったので、後にセンクラのフットコンをかいました。

フットコンを付ければどうかという話ですが、もちろん手元操作よりいいのは言うまでもありませんが、フットコン自体の操作感はすこぶる普通。
とりわけ良くもないが、悪くもないといったところ。

また、センサークラフトは自動糸調節がついていますが、上糸ダイヤルを自動に合わせても、何となく、これ本当に自動なの?と思う糸調子でした。
もちろんマニュアルの場合は、上糸のダイヤルで調節すればいいだけですが、自動(オート)となっていて、普通の布しか縫っていないのに糸調子が合わないのは何となく気持ちが悪かったので、結局、水平釜なのに下糸釜のネジをちょっといじって、ちょうどいいように糸調子を合わせました。

エクセル815もHL2-350もそうでしたが、ジャノメのミシンはどれも糸調節がなかなか合わなくて苦労しました。中古だから合っていないものにたまたま当たったのかもしれませんが、購入した3台全て、最初糸調子がうまく合いませんでした。

送り長さとふり幅の設定値がボタンで操作出来て、電光掲示でデジタル表示されるのは今のミシンと同じで便利です。ただし、針基線は左と中のみです。細かい針位置設定は出来ませんので、その点は今のコンピューターミシンに一歩譲ります。縫い模様は十分で、ひらがなとアルファベットの文字縫いもできます。


センサークラフトは、ボビンセットが楽でボビンも入手しやすいという水平釜コンピューターミシン共通のメリットはあります。そして、パワフルで貫通力があるという点では現行のコンピューターミシンより優っていますが、それ以外はいたって普通のミシンでした。
自動糸切もありませんし、自動糸調節もJUKI-7800のような完璧に近いものとは違います。
これは、あくまで個人的な意見です。私が垂直釜が好きだという事もありますから、どうしても垂直釜ミシンの方が評価が高くなってしまいます。

ただし、ミシンにあまり慣れていない人から、「中古ミシンでいいんだけど、どのミシンがいい?」 と聞かれたら、センサークラフトは躊躇なく、お勧めできるミシンです。
ベルニナや工業用垂直釜を使うミシンはボビンの入手がしにくいのと、下糸セットが面倒だという人にはお勧めできません。今の常識的な使い方が出来て、なおかつパワフル、昔からは考えられない程の値段で手に入り、故障も少ないと言われているセンサークラフトやメモリークラフトは今でも大事に使えば、本当に頼もしい相棒となってくれる事は間違いありません。

センサークラフトは上送り押えも標準で付いていますし、センサー式のボタンホール押えなんていうものもあります。このミシンが当時の高級ミシンだった事がうかがえる部分です。

2014/07/01

メモクラ、センクラ  購入ミシンNO19 ジャノメセンサークラフト7501

日本初のコンピューターミシン、ジャノメ・メモリア、その後を継ぐメモリークラフト、そしてセンサークラフト。このミシンは多くのミシン愛好者も欲しがる名機と言われている。ずっと前からどれほどすごいのか気になっていた。

ネットではメモリークラフトのことはよくメモクラと書かれているのだが、センサークラフトはあまりセンクラとは略さない模様。でも自分の中では勝手にセンクラ。

これらはすべて水平釜のコンピューターミシン。私の中ではプラスチックボビンの水平釜はジャノメ、という認識になっている。今や家庭用でほとんどがこの形だが、自分の中ではジャノメである。

OEMでハスクバーナ・エメラルドや、ベルニナのバーネットシリーズも製造しているジャノメ。英語では‘ジェノーミ’みたいに発音されるJANOME。本当に今の家庭用ミシン業界に欠くことのできない存在です。

メモリークラフトは間違いなくいいミシンだと思われるものの、70~80年代の大型家具調エアコンみたいな外観にあまり興味がわかなかったので、とりあえず白っぽいセンサークフラフに狙いを定めました。
センサークラフトは7000から7510くらいまで、いくつかのモデルが販売されていたようですが、7300のピンクの筐体、さらに指コンのイラストが描かれたものなんかは、デザイン的に受け入れがたい。
そんな中では7500や7501 7505、7510はまだすっきりとはしています。置いていて邪魔にならないデザインで、使い込めば愛着がわいてくるのではないかと思います。
その証拠に、デザイン的には最初好きだとは言えなかったのに、だんだん、だんだん、購入したセンサークラフトが好きになってきています。

どこを見ても評価が高いので、以前からずっと触ってみたいと思っていたセンサークラフト。
コンピューターミシン、水平釜のモデルながら、消費電力90Wもある機種。革も縫えるし、これほどパワフルなものはないと聞くと、いったいどれくらいパワーがあるのか見たくて仕方がありませんでした。そしてついにセンサークラフトを手に入れたのでした。
7000のころはフットコン操作専用機種でしたが、私が買ったのは7501と後期のモデルです。手元操作ボタンもついてフットコンも取り付け可能。

使った感想はまた次回。

ちなみに、海外ではセンサークラフトもMemory Craftという名前で販売されていました。日本ではセンサークラフトは7000番台ですが、海外でも番号は同じで、Memory Craft 7000とか7500 といった具合。このことからもメモリークラフトの後継だということがわかります。
今人気のCKシリーズも海外ではMemory Craft 6600や6500ですし、JANOMEにとってMemory Craftは何十年と脈々と受け継がれたフラッグシップモデルの名前と言ってもいいものでしょうね。
刺繍ミシンのホライズンもHorizon Memory Craftとして販売されています。

2014/04/28

ブランディングの話

前回ジャノメのミシンのデザインの話をしたが、今日はもっと大きくそのポリシーとブランディングの話をしたいと思う。

ブランディングには大きく分けて商品ブランディングと企業ブランディングの2つがある。
まずは商品ブランディングの事を言うと、ジャノメは何でここにこの色わざわざ入れるの? 何故あえてごちゃごちゃさせるの?と思ってしまうデザインが多い。例えば職業用の780DX/780DBなんかは不要なカーブをつけ、無理やり柄を入れている。黒ミシン時代のクラシック感をちょっとだけ出したかったんですかね。であれば何とも中途半端。
そして、このミシンも次のモデルで脈略もなくカラー変更。直営店、販売店でモデル名だけ変えて同じミシンを販売していることにも起因するのでしょうが、ブランディングという観点から容易にカラーを変えるのは一番やってはいけないこと。

人のイメージは色と密接に結びついていて、これと言えばこの色と思われなければ意味がない。
ポストと言えば日本人やイギリス人は赤、フランス人は黄色、青いコカコーラなんて飲みたくないし、ポカリスウェットは食品に青を持ち込んだから当時非常に画期的と言われ、爽快なイメージを表すのに役に立ったのだ。
どうですか?黒いポストがあったらそれが郵便ポストだとおもいますか?紫の非常階段のサインがあったら違和感ありませんか? そういうことです。容易に変えてはいけないのです。

前回書いた通り、シュプールと言えば白、長年変わっていません。そこに小さくJUKIの青が見えるからいいのです。
ジャノメの職業用は厚物にも強くパワーがあり、他の職業用より後発で出たので、性能的には申し分ないものらしい。その点はいいのだが、デザインの観点で失敗している。コスチューラと言われた767なんかは頑丈で耐久性のある職業用なのに何故かコンパクトミシンが使いそうな色を採用していて、おもちゃのように見える。
批判ばかりしても何なので、直営店モデルHS-70 とHS-80はグレーに品があり、赤との調和がいい。
赤はライトグレーと色合わせがいいからかつてJALのロゴもこの2色だった。

ピンクとライトグレーでもいいです。
この色合わせはファッションでも応用可です。
ジル・サンダーのラフ・シモンズがデザインしたラストシーズンのコレクションでもピンクとライトグレーの見事な調和がみられました。

ベルニナ1050もピンク・グレーの色合わせです。
 
ベルニナ1050
そのHS70と80の良いカラーリングも後継の85ではなぜか全然色相が違うモスグリーンに変更になっています。こんな変更は通常ありません。ジャノメは昔からモデルチェンジしたらカラーも変えないと、と思っているのかモデルごとにカラーを変えます。モデルチェンジしたら色を変えないといけないという事はないのです。大きく変更がない機能なのだから、それを誤魔化すためにカラーを変えているみたいです。カラーを変えないで機能の刷新だけアピールすればいいのです。大した機能変更がないのならいつまでも同じものを売ればいいのです。必要なものであれば商品は自ずとロングセラーになります。
先にも述べたとおり、自信のない人は一貫性やポリシーがなく、一本筋が通っていないのでコロコロ変えるのである。そういう仕事の仕方をする人、周りにもいますよね。JUKIのシュプールは、デザインはこれでいいという姿勢が見えます。一貫性のなさもJANOMEのデザインの大きな問題だと思っています。

次に企業ブランディングの話ですが、
ジャノメの企業ロゴは数年前赤に変更になりましたが、このロゴ、スイスのかのメーカーと似ていると思うのは私だけでしょうか?色が同じ赤で、文字フォントもあまり違いがないです。


フォントは大きくセリフ付の明朝系とセリフなしのゴシック系に分けられますが、それぞれ真面目な印象と軽やかな印象を与えるようになっています。この辺のやや専門的な事はこのミシンブログに適さないので、軽くで留めておきますが、そういうものなのです。
ちなみにセリフとは文字の端にある”はらい”のようなもののことですが、ジャノメは以前、セリフ付だったのが、急に赤いセリフなしのゴシック系。なぜ簡単に変えるのでしょう。パインさん。
ジャノメの以前のロゴ

ブランディングという点では、JUKI,ブラザーのほうが、一貫性があると思います。
ジャノメとしてはイメージを変えたかったのかもしれませんが、変えるにしても競合他社が使っている色は使ってはいけません。日本のメガバンクも色が被っていませんよね。同じだったら銀行探しているとき遠くから見て識別がつかないです。

最後に、これはジャノメを批判するのではなく、もったいない、作っているものがいいし、サポートもいいからこそ、あえて書いているのだということをご理解ください。

2014/04/27

ジャノメデザインとちょっとしたデザイン論

ジャノメを買うまでは私にとってのベルニナ期で、やっぱりミシンはベルニナが最高!  だと思っていた。
ただ、ジャノメのミシンを2台買ってみて、改めて日本のミシンメーカーや業界について考えてみた。ジャノメを買った後、私のミシン購入もいったん休止期間にはいるので、ここからは“ミシン業界”について自分なりに考えたことを数回にわたって書いていこうと思う。

今回はまずジャノメのデザインについて。

消費者の中に直営店や販売体制への不信感が根強くあるとはいえ、サポート面や部品入手のしやすさで本当にいいメーカーさんであるが、現在のジャノメミシンにはあまり興味がわかない。

ズバリ、デザイン的に欲しいと思うミシンがあまりないのです。

一時1950年代から70年代にかけて日本を代表するプロダクトデザイナーの小杉二郎さんがジャノメミシンのデザインをしていたらしく、自分が買ったエクセル815やHL2-350 などジャノメのミシンでもいくつか好きなものはあります。この2つに関しては置いていても雰囲気があり、見ていてもとても愛着の持てるものです。かつては良いデザインのミシンもありました。
ただし、他社と比べた場合デザイン的に欲しいと思わせるものは少なく、現行ミシンでは皆無に等しいです。性能面で興味はあるので使ってみたいのですが、デザインでの魅力が感じられません。

これには異論がある人もいるとは思いますが、私は今のジャノメのデザインが好きになれません。色使いが良くないのと、媚びているデザインが多い事、また全体的に必死な感じのするデザインで、「これどうですか?」みたいな。ズバリ自信がなく映るのです。他のものを真似たようでポリシーがなく、一本筋が通っていない気がします。

どんな服を着ていても、その服やテイストが好きで、高くても安くても古い服でも自信を持って着ている人は素敵に見えます。
服と全然色があっていないのに、行く場所にもそぐわないのに高級ブランドのバッグをいつも持っているなど言語道断、その精神性が嫌です。これは自信のなさからくる行動で、一番やってはいけないこと。
個人的には一番お金をかけるべきは靴。おしゃれは足元からという定番言葉に異論なし。
自分に合ったもの、好きなものを着るのが大事ということは、The Sartorialistという本(街中のファッションスナップの最上級のもの)を見てもらえればよくわかります。全体を理解するには本でみるのがいいが、ちょっと見したい人はWEBで同じものが見られるのでこら。
http://www.thesartorialist.com/

メモリア、メモリークラフト、センサークラフト、セシオ、CKなど全部をひとまとめには出来ないが、どれをとっても何か足りない。うーんという部分がどこかにある。色、柄、文字、線形、どこかにおかしい部分がありあます。
DC6030などグッドデザイン賞をとったものもいいとは思うが今一歩何か足りない。某海外ミシンのデザインを真似ているような部分もあり、デザインのためのデザインをしたミシンと言えばいいのか、何となく無理が見える。四角くてシンプルなのはいいが、左右のバランスが悪いのです。左が大き過ぎです。
(余談ですが)
個人的には、グッドデザイン賞は形骸化した運営母体のための賞だと思っているので、賞の評価を信用はしていません。他の認証機関や賞も似たり寄ったりだが(代表:モンドセレクション)、登録や申請にお金がかかるものに本当の評価が出来るのかと思うからです。

         
機能を優先させてデザインはされるべきであるが、それだけでは何か足りない。
私は色と形のバランスがよく、シンプルながらちょっとだけ捻りや遊びがあるものが好き。そしてそこにその人ならではのテイストがあればなお良い。
ジャノメは機能的に意匠を凝らした優れたミシンをいっぱい作っているのであるが、外観デザインという点で何か物足りないのです。シンプルでもなく、遊びもない。
具体的には80年代くらいまでは全体的に固く、90年代以降は丸みがあるので安っぽく見えます。
また時々、余計な色や柄がなぜかついていたりします。
例をあげるならセンサークラフト7100の”ゆびコン”のマーク、セシオの丸ラベルなんかを見た時は、、、、、、、、となってしまいました。(セシオ8200にはご成婚モデルなんてものもあります。)

その点で色をそぎ落として半分デザインを放棄したJUKIシュプール90なんかは好きである。もちろん98や25、30も白と青で自分の好みに近いし、シュプールは基本的に形状と色のベースが20年以上ほぼ変更がない。容易に変えないというのは私の好きなポイントとも合致する。コンセプトがはっきりしているのです。
そして、どうせデザインするならJUKIのHZL-11フルフルくらいやってほしい。これはいわゆるミッドセンチュリー・モダン系のデザインをミシンに持ち込んだようなもので、イームズのチェアとも合いそうです。このミシンは付属の別立てミシンライトやケースまで全体にテイストが統一されています。

だからデザインで選ぶなら、日本では間違いなくジャノメよりJUKIかブラザー。JUKIは工業用ミシンでもほぼ形状が変わらないし、そこが主力商品ゆえのアドバンテージがあるかもしれません。デザインの基本は引き算。これもまさしく真なのである。
ブラザーも全体的に統一感があり、筐体のバランスもいいです。

私が辟易したジャノメのデザインでもっとも強烈だったのが、この815用のフットコンのケース。リノリウムの床みたいな何ともダサい色。これを見るたびに、げんなりします。ボタンの赤もぼやけた悪い種類の赤です。
815はミシンのデザインがいいのにこういう細かい部分で手を抜いているのがわかります。

最後に改めて言っておきますが、私はジャノメのミシンそのものではなく、ジャノメのデザインが好きではないのです。
機能的に優れたミシンがあるのにデザイン面に弱点があると思います。

2014/04/25

ジャノメのフットコントローラー 

私がジャノメ・エクセル815購入した当時、いくつかオークションに出品されていましたが、最も綺麗そうだなと思ったものは、フットコントローラーがついていないものでした。

動作確認もできていないということでしたが、きれいに使われていたのがわかったのでそれを買うことにしました。きっと電源さえ確保できれば動くだろうと考えたのです。
そんなことなので、動かすためにはフットコントローラーを別に見つけなくてはなりませんが、運よく815に使えるフットコンが出品されていたので、心置きなくフットコンなしの815に入札し落札、すぐにフットコンも購入しました。

こういう時に困るのが、そのミシンにはいったいどのフットコンが対応しているかということがすぐにはわからないということです。以下にジャノメの歴代フットコントローラーを紹介します。

ジャノメ・電動ミシン用 平3ピン型

直線ミシン・HL2-350は平型3ピンです。
350に限らずトピアなど70年代までのジャノメ電動ミシンはこの形を採用しているようなので、もしない場合はこれらのものが流用できます。
長方形ではなく、差込口の片側に切り込みが入っているのが特徴です。






ジャノメ・815の平4ピン型


815のフットコン差込口は平型4ピンです。
これは当時のジャノメ電子ミシンに採用されている形です。

こちらも片方に切り込みが入っています。






コンピューターミシンの初期型(メモリアやメモリークラフト)は平型5ピンのようです。
電動が3、電子が4、コンピューターが5と段階的に一つずつ増えていくみたいですね。

80年代前半まではフットコンと電源コードが一体型になっていますが、この後(80年代中盤あたり)から電源コードが別になり、フットコンも軽量化し形状も変わっていったようです。

メモリークラフトの後継、センサークラフトシリーズでは丸型3ピンになっています。電源コードは本体と一体型になりました。
こちらの形はその後モナーゼなどの電子ミシンでも採用されています。

現在はジャノメも1ピンのものが多いようです。
また素材はプラスチックの軽いフットコントローラーが主流のようですが、80年代までは金属製の重いものでした。

今回はジャノメのフッコントローラーについて触れましたが、フットコンはメーカーや発売時期や機種によって差込口の形状が異なりますので、動かなくなった場合、なくしてしまって購入したい時も形状をを知っておく事が大事です。

その他のメーカーについては次回書きたいと思います。


2014/04/24

JANOME・トピアやエクセル800番台のお決まりの

そうではないかと予想はしていましたが、ありました。私が購入した815君にもこのシリーズお決まりの不具合が。

釜ギアがプラスチックなので、経年によりヒビがはいり割れてしまうのです。
この不具合は同じ部品を使っているトピアシリーズやエクセル813などでもよく起こるようです。これ以外にも模様選択ダイヤルで同様のクラックが出来るらしいのですが、私のものは釜ギアのみこの症状がでていました。

今でもメーカーで部品は製造されているようです。海外では普通にネットで買えます。
ただし、このギア交換は素人には非常に難しいものです。たとえギア交換できたとしても、タイミングの調整に失敗することもあるようで、私は躊躇してしまいました。

実際にミシン使用者自らがこの交換をやったという文章をみかけましたが、やはりタイミング調整がうまくいかなかったとのことで、直線以外縫えなくなったとありました。
さらに釜の取り外しも結構大変なようです。

それを見た後、Blogで修理画像をあげていたミシン屋さんに問い合わせ、大体の修理代金を聞いてみました。思ったより全然高くなかったです。

とはいえ、送料等を考えると他に中古ミシン買えるし、これメインで使うとも思えないしな~、などど考えてしまいます。
ミシンの構造を知りたいし、自分で部品を購入し英語版のサービスマニュアルを手に入れて、最悪ダメになってもいいからとやってみたい気もしていますが、大変なのは間違いなく、現時点で一応全ての模様を問題なく縫えているのに調整に失敗して縫えなくなるのも嫌だなーと思ったりして、なかなか決められません。
いずれ、どうにかなるだろうとやり過ごしています。



2014/04/23

エクセル815・便利機能の数々、フリーアームとしつけ機能。

ジャノメ・エクセル815について、前回は直線時・針板変形機能について主に書きましたが、今回はそれ以外のこのミシンの特徴について紹介したいと思います。

このジャノメ815は70年代半ばに発売された当時の高級ミシンです。
今でも評価の高いトピアシリーズのカム交換をミシンに内蔵し、機械式ダイヤルで模様選択をするエクセル815。
機械式ならではの、金庫のダイヤルみたいな選択ダイヤルも時代を彷彿とさせます。

一番上が模様選択ダイヤル。

その下の外側ダイヤルが針基線変更、内側が送り長さの設定。さらに内側が返し縫ボタンになっています。

下のレバーがふり幅調節・最大7㎜
針基線選択ダイヤルで、直線を選べばこの振り幅レバーが自動的に0になるようになっています。

その右にある縦長のボタンが一針縫いボタンです。
針が上にある時ボタンを押すと一針縫えます。針が布に刺さっている時は、押すと針が一番上まであがります。針停止位置が設定できないミシンでは、とても便利な機能です。

■フリーアーム■
トピアシリーズやそれまでのジャノメのミシンと違いエクセル813,815はフリーアームになります。そしてそのフリーアームがかなり細めなので使いやすいです。

今主流の水平釜のミシンでは構造上ここまで細くするのは無理です。何かを得れば、何かを失うということですね。






■テーブル■
テーブルも十分な広さがあります。
ボビン交換時テーブルを外さなくてもいいように透明でボビンケース収納部分が見えるようになっています。

テーブル左側はケース収納時、簡単に折りたたむことが出来ます。





■模様縫い■
模様縫いはこんな感じで結構あります。ただし、これを買って気づいたのですが、ジャノメの模様縫いはジャノメ独特の形のものもあり、今までのJUKIやベルニナとはまた違ったものがあります。
模様縫いの早見表が上部蓋の裏面に書かれていて、送り長さやふり幅の設定を確認できるようになっています。

■ケース■
リッカーのRZ-701もそうでしたが、70年代ミシンのケースは何とも時代を感じさせる作りになっています。持ち手と上面、側面に革を使用しています。凝ったつくりで高級感があります。こういう革を使ったケースはベルニナにもJUKIにもありません。

■パワー■
貫通力もそれなりにあり厚地もある程度縫えます。モーターが家庭用で普通の70W程度ですが、ボディをはじめ、多くの駆動部が金属製で精工につくられているので安定感があります。

■しつけ機能■
左は説明書しつけ縫いのページ、右は実際このミシンでやったしつけ
ジャノメ・804トピアレーヌから採用されている、”しつけ縫い”の機能ですが、これは意外に便利だと思いました。年数を経ると故障する事もよくあるようですが、私のは使えました。

ベルニナRCM-1230やホリデーヌ1240にもしつけ縫いの機能がありますが、こちらはコンピューター制御で、数回送るごとに針が一回降りる形になっていて、しつけの長さは限定されます。
一方エクセル815はモーターをしつけモードにして、押えを解放し、フットで一針縫い、布を手で送り、またフットを踏み一針ずつ縫っていく。
オートではなく、マニュアルしつけと言えるものです。

洋裁の基礎的な観点から見れば、
しつけはしつけ糸を使い、切りじつけや押えじつけなどをしないとダメです!
となるかもしれませんが、いちいちその準備をするのが面倒な時、またまち針をするのも難しい部分などは、このしつけ機能で仮止めしてしまえば楽です。







★この投稿をする前に久々に815を触ってみましたが、やはりなかなかいい動きをします。コンピューターミシン程多くの機能はありませんが、必要十分な機能性能が備わっていて、自分のペースで作業ができる無理のないミシンです。縫い目も綺麗に出ます。
左が表、右が裏面


2014/04/22

直線時針板が変形! 購入ミシンNO14 ジャノメ エクセル815

HL2-350という直線ミシンを買ったあと、だんだんと興味が出てきたジャノメ。家庭用ミシンシェアNO1だけあってミシンはジャノメと決めている人、親子代々ジャノメを使っている人なんかも多いようです。一般的に評判の良い機種を多く作ってきて、名機とよばれる歴代ミシンも数多くあります。

調べれば調べるほど多くの情報に遭遇し、一段と気になるようになってきた矢先、70年代のトピアシリーズは今でも多くのファンがいるとの事。発展途上国にも輸出されていて、中古市場で今でも高額で取引されていることがわかりました。

24種類のカムを交換することによりたくさんの模様縫いをできるトピアシリーズ。ジャノメの名機と言われるミシンのようです。
そんな評判から最初はトピアの802と804に興味を持ちましたが、状態の良い品物はそこそこの値段になるので、ちょっと興味本位で買うには価格相場は高め。

一方、トピアの後に出たカム交換式ではないエクセルシリーズは比較的安い値段で購入できる事がわかってきました。
デザイン的にトピアが好きなわけではないので、エクセルに照準を定めました。
エクセルの中でもデザイン的に一番興味を持ったのが電子ミシンでジャノメ垂直釜の最後期モデルの815。
ほぼ同様のデザインと機能を持つ813もあるが、813の青緑の色が強すぎてあまり好きになれなかったので、白&薄いブルーのすっきりした815を購入しました。

私にとって、この815の機能面で最も魅力的な点は、針板の穴が直線選択時に直線用に小さく切り替わる事です。その動きを見てみたくて購入したと言っても過言ではないです。
左が通常時の針板  右が直線選択時の針板
これは本当に素晴らしい機能です。なぜ今、こういうミシンがあまりないのか不思議なくらいです。
薄いものを縫うときにジグザグミシンは布が板の穴下に落ちてしまうという難点があるが、この針板変化の仕組みがそれを解消してくれます。
「そんなの直線用針板に付け替えればいいじゃないか」と言う意見もありますが、いちいち交換するのは面倒だし、万が一直線用針板つけたままでジグザグ縫いを間違えて選択して縫った時の事を想像すると、レ・ミゼラブル、I dreamed a dream。
それならいっそ、直線ミシンとロックミシンを買ってしまえ。そしてボタンホールは家庭用ミシンかボタンホーラーにするかと、洋裁好きのお決まりコースへ突入することになります。

ただし、置き場所や懐具合を考えても、ジグザグもボタンホールなど一通りの事が出来る家庭用ミシン一台ですむならそれに越したことはない。だからこの針板が変化するのはとてもありがたい機構なのです。この機構はジャノメのいくつかの機種に見られるようですが、これは是非復活させてほしいものです。

なお、直線用針板や直線時針板は、「直線用押え」とともに使うとさらに縫いが安定するようです。ただし、送り歯の左右間が直線ミシンより離れているので、その点では直線専用ミシンに分があるとか。

ジャノメさん、かゆいところに手が届くという気配りがあるミシンをたくさん作るのでありました。

2014/04/21

暮しの手帖とミシン

ジャノメと言えばこだわりのなかったロックミシンを買ったのみでしたが、HL2-350を買ってから、今まで全く興味のなかったこのメーカーに目が向き始めました。日本を代表する家庭用ミシンメーカーなので、今まで好きだったJUKI,、リッカー、ベルニナなんかに比べてネット上の情報も多く、調べれば調べるほどなかなか面白い世界がありました。今までと違う形の情報や視点に触れる事が出来た気がしました。

そしてジャノメの足踏みミシンについて調べていたら素晴らしいブログ記事を見つけました。
暮しの手帖1964年発売号でミシンのテストをしていたというのです。
リンクを勝手に貼るのは失礼なので、あえて貼りませんが、暮らしの手帖 ミシン で検索すればすぐわかると思います。
当時各社から発売されていたミシンで、一体どれくらいの耐久性があるのか、1万メートル縫ってみてどのメーカーのものが良いのかをテストしています。労働力とコストと根気のいる作業を消費者のために行っていたのです。

暮しの手帖は一部の女性以外あまり手にすることがないと思いますが、日常生活に役立つ情報がかなりあります。かつては商品の耐久テストや細かな使用感の比較など、消費者目線に立った商品レビューを独自で行いそれを記事にしていたようです。メディアの鏡のような雑誌ですね。

同じ方のブログで、【暮しの手帖】『ジグザグミシンは役に立つか』という投稿もありました。1972年の直線ミシンの良さを強調した記事に関するもの。
この記事ではジグザグミシンがなぜその当時主流となって、直線ミシンを駆逐するに至ったかが関係者の証言を元に説明されています。

この記事を見る前も思ってはいましたが、改めてミシンは直線だと確信しました。。直線がまともに縫えないミシンはいくら機能が豊富でもあまり意味がないと思います。
刺繍ミシンは刺繍のためのミシンだと思った方がよく、普通のミシンは何より直線です。薄地も厚手も直線が綺麗に縫える事が一番に考えられるべきだと思います。

極論ですが、直線ミシンでも送り歯を下げた状態で押えを解放気味にして、手でジグザグに送る事もできるのではないかと思う事もあります。手が器用な人ならこれが出来るのではと。いずれまた直線ミシンの可能性や威力については書きたいと思います。


2014/04/19

電動化足踏みミシン 購入ミシンNO13 ジャノメHL2-350

オークションでたまたま目にしたジャノメのこの機種。ペパーミントグリーンと白のなんとも綺麗なツートンカラーで、曲線的なボディながら頑丈さを併せ持つレトロな雰囲気とデザインに魅かれてしまいました。
このミシンは元々アメリカへの輸出用にデザイン・製造されたものだそうです。だから、世界中の人々が映画を通して憧れた、アメリカが最も輝いていた時代のデザインの要素があり、その生活が何となくですが感じられます。なお、アメリカではこのミシンをはじめ多くのジャノメのメミシンがNew Homeブランドで販売されていました。


それまで買った事なかった足踏みにも使える鉄製ミシン。当然直線のみ。

昔はこんな重いミシンを足踏み台に乗せて多くの家庭で使っていたんだろうなと思いをはせていました。

そしてオークションでは機種名が載っていなかったのですが、リサーチして型番がHL2-350 だとわかり、ジャノメのメーカーサイトで入力して説明書をダウンロード。

さらにいくつかのミシン関連のブログに情報が掲載されていて、昔のミシンながら必要な情報を得ることができました。

このミシンを使って鞄を作っている人や、これを購入したというミシン好きの人のブログをみたりするうちにどんどん興味がわいてきて、どうしても欲しくなってしまいました。

オークションにもいくつか出品されていたので、価格が安めで状態のよさそうなものに狙いを定めて、1,2週間で無事ゲットすることができました。

届いたものを持った時、予想はしていましたが、かなりの重量でした。移動するのも今の重めの頑丈なミシン(ベルニナ・ホリデーヌやJUKIシュプール、JUKI HZL-7800など)に比べても重いと感じます。

とにかく直線だけなので単純な作りですが、上糸調節ダイヤル、押え圧調節、送り歯ダウン、返し縫ボタン、手元ランプなど必要な機能はほぼ揃っています。送りは最大4㎜で、縫い目も直線ミシンなので綺麗に出ます。
ただし、押え圧調節は一番強い設定してもやや緩い感じで、手を添えないと生地が曲がって行ってしまいます。その辺がやや不満です。

厚地もそこそこ縫えますが、電動モーターで速度とパワーが比例するため、パワーを出すためにはスピードを出す必要があります。使い勝手という点ではこういう面が今の便利なコンピューターミシンにはかないませんが、シンプルなので誰にでも使いやすいというのは事実です。

長持ちするミシンを安価で手に入れたい人にはこういう家庭用ミシンもいいと思います。職業用と同じ直線専用ですが、格段に安く手に入ります。私の買ったものはジャノメの純正外付けモーターがついていました。70Wの家庭用の標準的なものですが、これをYDK(山本電気)のより大きなモーターYM-43(90W)やYM-61(120W)なんかに付け替えると職業用と同じくらいのパワーを発揮できるのではないかと思います。(実際にやってみたわけではないので、あくまで想像ですが。)
モーターの付け替えはドライバー1本で比較的簡単に出来そうです。

足踏みミシンにもなるこのHL2-350は何より音がいいです。金属と潤滑油が織りなす、カタカタカタという音が何ともいいのです。「昔懐かしい」というのはこういう音や動きが人間に近いアナログ感覚からくる信頼感なのかなと思いました。


2014/03/29

ミシンに注油は必須!!! ロックミシン240Dピンチ!を経て。

最近になってこの240Dさんが困ったことに動かなくなりました。
数か月ほど全然ロックミシンを使っていなかったのですが、この投稿をするために動かそうとしたら動かないのです。う、、、、、。

フットを踏んでも殆ど動かない。フットコントローラーの接触不良かと思いましたが、何度か踏むとほんの少しだけ動くので、フットの問題ではないと考えました。
はずみ車を回すと動くが、やや固い。これは油切れではと、説明書に書いてある注油箇所に油を注し、少しだけあったホコリをとってみた。それでも、動かない。
さらに本体のネジを外して中をのぞいてみたが、どこもおかしいところはなさそうだった。

注油後油を浸透させるため、数時間放置した方がいいとあったのでしばらく待ったものの、あまり症状は変わりません。1日後にまた注油し動かしたところ、ちょっと動くようになりましたが、まだ本調子ではなくすぐ止まる。結局2日後くらいにやっと動くようになりました。そして、糸かけしましたが、またこれが久しぶりなので、ちゃんとかかっていなかったのか、針が古いからなのか、縫い目がそろわず目飛びするので、何度もためし縫い。糸かけを再度確認してやっと2日がかりで元に戻りました。本当に大変でした。そしてロックミシンにあまり愛情を注いであげなかった事を後悔しました。

やはり、注油は必須だと改めて思いました。
職業用ミシンは定期的に注油が必要という認識がありますが、ロックミシンはどれくらい注油したらいいのかわかっていませんでした。そして職業用は注油をあまりしなくても、動きが重いとしても一応動くでしょうが、ロックミシンはしばらく放置しておくと全く動かなくなるという認識がなかったので、この時はかなり驚きました。


かつて、家庭用ミシンも釜などへの注油が必須でした。最近の水平釜のミシンは注油不要と書いているものが多いです。油分を含んだ金属を使っていたり、プラスチック部品が多いためだという事ですが、ずっと使っているなら、たまに油を注した方がスムーズに動くような気がします。ミシン屋さんでも使用者が出来るメンテナンスとして、水平釜でも注油をすすめている人がいますが、私もこの意見には賛成です。使っているうちに絶対に音が高くなってくると思います。

植物に水をあげるのと同じで、ミシンも栄養分となる油をあげないと、調子良く動いてくれない気がします。ただし、あげすぎは禁物で、適度に油を注してあげることが大事なのだと感じます。
私は、通常はこのミシン油で注油をしています。手芸店にて200円程で買ったもの。


ミシン油のノズルが届かないところは、オザワのSFスプレーというものを使っています。
 このオイルスプレーはミシン屋さんや修理の専門家も使っているとかで、ミシン油の中ではお勧めの品だと知り、いろいろと探したのですが、手芸屋さんや東急ハンズなどでも売っておらず、なかなか見つけられませんでした。結局、送料はかかりますが、安藤ミシンさんで購入しました。
このスプレー、色んな部分に注油できるので使い勝手はいいですが、質的に普通のミシン油とどれくらい違うのか私にはよくわかりません。

そして何となく昔ながらのトロっとしたミシン油の方が浸透していく感じがして好きです。スプレーは飛び散りやすく、揮発しやすい気がするからです。




2014/03/28

ロックミシン素人の感想。

実際に2本針4本糸ロックを使った感想としては、ニットが差動送りで縫えますし、かがり縫いも早く仕上がるので、とても便利なのは間違いありません。
家庭用ミシンのオーバーロック縫いにするのも好きなので、時々やりますが、やはり一本の針前後左右に動いてかがっていくので時間がかかります。その点ロックはスムーズに前進していくので素早くかがれます。

ただ、いつも使っていればいいですが、久々に使うと使い方を忘れていたりします。かがり幅、差動、メス固定・メスロック(端を切らないで縫う事)など細かい設定が伴うためか、わからなくなります。糸調子も普通のミシンに比べて糸が多い分、設定数が多いので、なかなか覚えられず説明書は必携です。

Janome My Lock 240D 縫い目
縫い目に関してこだわる人はベビーロックの上位機種の方がいいでしょうが、大きく違いが出ないのがロックミシンなのではと思います。特に段差や厚手の生地を重ねるという事も少ないのでパワーも上位機種と普通の機種でそれ程変わりません。送り力もあまり変わらないのではというのが印象です。
まず第一に端がほつれないようにかがり縫いが出来ればいいのです。伸縮地の縫い合わせにも多少の差はあるでしょうが、何事もどれくらいの質を求めるかです。
右がジャノメMY LOCK240Dの縫い目ですが、完璧な糸調子を出すのはやや難しいですが、端かがりが問題なく、スピーディーにできるので、私にはこれで十分です。

ただし、私はロックミシンマスターではないので、もっとすごい使い方をしている人は多いと思われます。
そして、ロックミシンを覚えるなら、やはりクライムキさんのテキストが役に立ちます。ビジュアル的にあまり好きになれなくても手順が理解しやすいのです。

2014/03/25

ジャノメの説明書。 購入ミシンNO.6 ジャノメ MY LOCK 240D 

JANOME/蛇の目/ジャノメ。日本での知名度はもちろんのこと家庭用ミシン世界シェアNO1で知らないものはいないんじゃないかというくらいの有名メーカー。昔、♪ジャノメでお使い嬉しいな♪♪ という曲を聴くと傘ではなく、ミシンを想像したものでした。昔は家の近所にミシン屋の1つや2つはあったものです。

初めてやってきたこのメーカーのミシン。オークション中古ミシンの半分くらいは説明書がついていないのですが、こちらも説明書はなし。ということでまた検索。なんと、世界のジャノメ。ほとんどの機種がPDFでダウンロード可能ではないか。素晴らしい!の一言。これが真のユーザー視点のサポート。新品で買っても引っ越し時なくしたり、親から譲り受けたが説明書がない事、よくありますよね。私も家電製品の説明書など置いているつもりでも引っ越しなどを経るとどこに行ったか分からなくなることがあります。また、説明書を持っていても、いちいち冊子を探して引っ張り出すのが面倒なのでPC上で検索してPDFを見ることもよくあります。

少し前、近しい親族から譲り受けたソファのカバーが破れたので、販売元の有名インテリアショップにソファカバーを買えるか連絡したら、購入記録がないから対応ができないと返信があった。しょうがないから購入者から改めて連絡してもらい売ってもらったが、自分もその店で色々買ってきたので対応にがっかりしました。
いいモノで長く使うモノほど人から人へ譲りわたってその歴史を刻んでいくのに、この対応では企業の信頼もあったものではない、と思うのは自分だけでしょうか。

話がそれましたが、ジャノメはこの説明書を過去何十年の機種にわたってスキャンしPDFにしてUPしているという点が好きです。元々データであったものではなく、人の手で1枚ずつスキャンされたように見えます。他のメーカーも最近の機種はダウンロードできるようになっているがジャノメ程さかのぼって見られるようにはなっていない。(ブラザー、JUKI,シンガー、ベルニナあたりも最近のもののみと確認済み)
当該機種の説明書はその会社の歴史の資料であるし、誇らしく開示すべきだと私は思う。アーカイブの意味もある。そういう点でジャノメは魅力のある企業に映るのである。

手に入れた説明書をもとに使い始めたジャノメ マイロックさんについての具体的な話は次回に