メモリークラフト、メモリア、トピアエースなど。
他のメーカーもいいミシンがたくさんありますが、なぜかジャノメに乱発される名機という謳い文句。
英語ではHeavy Duty, Industrial Strengthというのが大げさに良さを強調する決まり文句のようです。これらの言葉もebayなどで乱発されていますが、よく見るとどうよく見積もっても普通の家庭用ミシンにしか見えない、場合によってはあまりよくないミシンにもこれを書いている人がいます。
なぜジャノメのミシンばかりが名機といわれるのか?
JUKIやブラザーにも人気・実力ともに兼ね備えたミシンはあります。当然ジャノメにも負けていません。日本初のコンピューターミシンを作ったのはジャノメですが、電子ミシンはブラザー、自動糸切はJUKIが先発です。
明確な答えを提示することはできませんが、考えられる理由として、まず「ミシンはジャノメでないと」と思っているファンが少なからずいることです。それも長期間にわたり家族代々ジャノメファンという方もいるようです。
他のメーカーもファンはいますが、代々ブラザーといった人は少ないようですし、JUKIは家庭用よりも工業用に力を入れてきたメーカーなので、家庭用ミシンとしてはジャノメに一日の長があります。
これらの日本メーカーに限らず、ベルニナで特定の機種が名機なんて書かれている事はほぼありません。なぜならベルニナのミシンは、縫い模様数や刺繍の有無などの違いはあっても、基本の縫い性能が高いレベルで統一されています。だからどれも名機ということになってしまうのです。
一方、ジャノメと名の付くミシンはピンからキリまであります。ジャノメの技術力をいかんなく発揮し、どのミシンも一定レベル以上の性能になるように製造していればいいですが、コストダウンした部品を使った、間違えてもお勧めできない安価なミシンも作っています。あらゆる需要にこたえるための選択としてこれはしょうがない事です。
だから、数多あるミシンの中でどれがいいか見分けを付けるために、名機という言葉が使われるというのもあるのでしょう。
そして、誰かがジャノメのミシンのいくつかの機種に「名機」と書き始めたら、このネット主流の時代、その表現を真似て自然に広がっていくという事情もあると考えられます。
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