一見何の変哲もないコントローラー、実は普通のものと違って手前を踏むと動くのです。常識を裏切る構造です。車のように手前でアクセルを踏み込んでいく形なのです。
基本的にミシンのフットコンの奥を徐々に踏んでスピードを上げていきますが、これは逆。
奥を踏んでも動かないので、最初、フットが固まっているのだと勘違いしました。ちなみにフットコンは日本製です。
さらにボビンケースが特殊。垂直釜とは言い難いが水平釜でもない。視線にはいるくらいに斜め上を向いているのです。
垂直釜の場合、ボビンが向こう側に向いて入れるので、手前からはどれくらい糸があるかは見えませんが、これは手前に向けて透明プラスチックのボビンを入れるので、水平釜と同じように糸の残量が見えます。
ボビンの回る方向は反時計まわりで普通のものとが逆方向です。
はずみ車はここ。針の真上あたりにあります。筐体やパワーの割に小ぶりです。
送りは最大6mm ふり幅は最大8㎜です。
送り歯ダウン、押え圧調節、糸調子ダイヤル、2本針使用のための糸たてなど必要な機能は揃っています。
そしてこの変わった形のミシン、どうやって持ち上げるのかと思っていましたが、ここにハンドルがあります。使わない時は奥に収納できるのですっきりしています。
さらにさらに、このミシン、想像もしていませんでしたが、驚きの仕掛けがあります。
それは、ここ。
良く見ると勘のいい人やミシンに詳しい人は気づくと思いますが、針板を回転できるようになっています。
直線用の針板と通常のジグザグ針板が一体となっているので、手前左の白いレバーを捻って、クルリと回せば直線・ジグザグ用と簡単に切替できるようになっているのです。
イチイチ針板をオプションで用意しなくてもいいのです!! 以前、ジャノメの815の紹介で直線時針板の穴がふさがって小さくなると書きましたが、こちらはそれよりも完璧な直線針板形状になっていますので、ジャノメのものよりいいです。
なんて便利な機能を入れているのだと感心しました。そんなに難しい構造ではないのになぜ今のミシンではこの機構がないのでしょう。
特許をとっているのかもしれませんが、特許料を払ってもこの機構を採用したミシンが出てきてほしいです。
このNECCHIのミシンは、デザイン的にも機能的にも比べるべきミシンが見当たりません。究極だと感じるのはユニークな外観だけではなかったのです。
嬉しい驚きをいくつも持った、エバーグリーンのミシンです。
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