2014/07/22

来るべき場所に来る、あるべき場所にある。

多くのミシンを買って使ってきましたが、人が名機というものの自分には合わない、それほど魅力を感じないものがある事がはっきりわかりました。

たとえば、ジャノメ・センサークラフトはとても素晴らしい製品です。ただし、自分には何となく合っていないような気がします。本当にいいミシンだと思うのですが、あまり志向があっていない。水平釜はあまり好きではないし、ボタンやフットコンも体に何となく合っていないのです。
またジャノメ815やHL2-350 もいいミシンではありますが、自分には合っていないような気がします。

ジャノメの中では唯一Two in Oneが好きです。このミシンは他のメーカーではありえない良さを持っているからというのもありますが、自分の好みの垂直釜であり、静かな駆動音で滑らかな動きをする使いやすいミシンだからです。糸通しの仕方も私が買った他のジャノメミシンよりも好きですし、糸調節もしやすいのです。
これがコンビになると、同じロック付のデュアル機能を持っていても、水平釜なので、あまり好きにはなれなかったと思います。
そして、全体を通してみるとジャノメは何となく自分には合っていないのではないかと思う事があります。それは今やジャノメミシンのほとんどが水平釜だという事からも見て取れます。

ハスクバーナ系ミシンもデザイン的には自分の中で一番になったりするのですが、全幅の信頼をおけるかというとそうではない気がします。それは私が刺繍や模様縫いよりも、革を縫ったりしたいし、糸締まりの良いものが好きだからだと思います。やはり相性の問題があるのかなと。
実際に新品を買って使えばもっと安定しているでしょうが、刺繍やキルトをするなんてことにならなければ、今後もハスクバーナの新品や新古品などを買うことはないと思います。
ハスクバーナとベルニナ両方を持っている人でも、刺繍以外のソーイングにハスクバーナばかりを使っている人もいるようでしたから、やはり機械ってどれがいいかは相性の問題だと思います。

そういう点でベルニナが自分には一番合っているのだと思いました。いつまでも変わらず垂直釜ミシンを作っているところも好きですし、フットコンの操作感も体にあっていて、糸通しの仕方などもわかりやすく、愛情もずいぶん注いでいるのだと思います。アタッチメントも自分が欲しいなと思うものがそろっています。
なにより、単純にベルニナが好きなのでしょう。

その次はやはりJUKIです。SPURHZL-7800など糸切が付いているミシンの性能が素晴らしく、デザインも青や紺系のものが多く、自分の好みに合っているからです。
シンガーのヴィンテージはすでに殿堂入り、これらと同列に比較するものではないです。

こういうのは本当に相性の問題で、ジャノメが一番合う人は多数いると思いますし、自分がブラザーを持っていないのも単純に相性の問題だと思うのは以前書いた通りです。
そしてこれはまさに人との出会いと一緒で、合う合わないの問題、どのミシン(人)にもいい部分があります。ただし、自分と合うかどうかそれだけなのです。

古くて頑丈なものがいいという人、シンプルな動きしかしないものがいいと思う人もいれば、何でも代わりにやってくれる万能コンピューターミシンが向いた人もいます。それは高価で高性能なものであればいいというものではないです。
誰にもその人に本当に合うミシンはわかりません、アドバイスは出来てもわかるのはその人だけです。
その人に合ったものがどこからかやってきて、道の途中で出会うようになっているんだと思います。ミシンに限りませんが、多くの人がいい出会いに恵まれることを願うばかりです。

(余談)
「男ベルニナ、女ハスクバーナ」と、あるミシン屋さんが言っていたそうです。
私もそれには同意できる部分があります。ハスクバーナの方が音も針動作も全体的に軽やかで女性の身体の動きに向いているのではと思います。
ただし、これは男でも女でも人によって体のつくりや動作や好みが違うので、単純に男女で分けられません。ただの傾向としての話です。

0 件のコメント :

コメントを投稿