数十年前というか、このミシンが販売されていた当時、流行ったドラマ・ヤヌスの鏡。
昼と夜とで別の顔をもつという女子高生が主人公。昼は優等生、夜は不良少女となり悪事を繰り返す。今ではあまり見られない古典的な設定とストーリー。
そして、2つの顔を持つミシンがこのジャノメNew Home Two in One。
表から見ると普通の電動ジグザグミシン。そしてレバーを捻り、裏を返すと2本糸のロックミシンが顔をのぞかせる。
くるくる回るのも昔のドラマのオープニング映像ではよくあった。おそらくターンする丸い台の上に乗った俳優を、下でスタッフが一生懸命に手で回していたはずである。何ともアナログな苦労が報われていた時代の話。
とにもかくにも、このミシンもレバーを持って手で回せばロックになり、ジグザグミシンに戻りとなるのである。
こんなミシン、他にはありません。少なくとも私はこれ以外に見た事がありません。技術的な問題で日本でしか作れなかったことや、コストの問題で、今はもうこの形のミシンは姿を消しました。ジャノメのミシンも殆ど台湾で製造されている今、これを作れる技術者がいないそうです。
このシリーズは、Two in Oneの他にも、Combi(コンビ)という名前でも販売されていました。販売店用と直営店用で名前が違ったとか。とはいうものの、コンビは殆どが水平釜のものです。筐体デザインもコンパクトで色もパステルなどの軽い印象。
私が買ったTwo in Oneは垂直釜です。
その点も私の好みにぴったりですが、色もベージュと黒。頑丈で頼りがいのある見た目です。
Two in One は直営向けではないので、ジャノメではなく、ジャノメが買収したアメリカのミシンメーカーNew Home のブランド名で販売されていたようです。ネーミングやモデル名のややこしさは残念ながら今と変わりありませんね。
ジャノメと言えば、私が持っているエクセル815では、直線を選択したら、針板の穴が直線用に小さくなる機構や、刺繍機がなくても刺繍が出来るという謳い文句のセシオなど、ジャノメしか作れないミシンが多数あります。
コンビ・Two in Oneシリーズも今後なかなか出てこないようなミシンで、ジャノメの実力を感じさせます。
デザイン的には好きではなくても、つい欲しくなるミシンが多いのです。
このTwo in One はデザインも結構好きですが。
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