2014/04/26

各社各様、十人十色。フットコントローラーの違い

前回の続きです。
フットコンそのもののの形状はさることながら、差込口もメーカーによって様々です。

YC-480の一般的な差込口
●YC-480  
一番メジャーなのが、YDK・山本電気製モーターにつけるYC-480。ジューキのロックミシンもこのタイプが多いようです。

ただし、YC-480でも差込形状がいくつかあるようなので、購入が必要な場合は事前要チェックです。また、YC-18Sという型を使っていた古いベビーロックのミシンでもYC-480 が使えるとのことです。



●YC-485 
JUKIのHZL-7800とJUKI SPUR25はYC-485・丸型1ピンフットコンです。
このYC-485もモノによって差込口の形状が違うので購入時にはチェック要です。
ちなみにシュプールでも90や98のころは電源と一体型なので違う形になっています。
YC-485 JUKI SPURのフットコントローラー
YDKのものは割と多くのメーカーで使われていますから、YDKのものを使っているミシンは今でも比較的購入しやすいです。
一方で海外メーカーや一部のメーカーはメーカー独自の形状のものも多く、それらのいくつかを紹介したいと思います。

■ベルニナ
ベルニナのフットコンの差込口は他のメーカーとは互換性がない特殊な形をしています。ホリデーヌのころまでは平型2ピンです。これは1090、1230、1240から1050も同じ形です。どれも電源コードは別です。ホリデーヌ1050のフットコンは1230のものよりは幅が狭く小さ目です。
ベルニナ旧型・ホリデーヌ用
アクティバ、ビルティオーゾ、アーティスタなどはノートパソコンの電源のように丸い1ピンタイプで、これは現行のミシンでも同様の形のものが使われているようです。
新型ベルニナ、現行も同様
■ハスクバーナ
ハスクバーナ(エレクトロラックス)もかつては電源一体型で私が買った6690も一体型。
80年代のプリズマシリーズあたりまでは一体型だったようです。
その当時からハスクバーナは幅広で大き目のフットコンが多いようです。

最近のものはこういう感じですっきりキレイな形になっています。丸いドット模様がいいですね。
ハスクバーナのフットコントローラー
■ブラザー
ブラザーの人気機種、ヌーベルクチュールの古い機種(型番TA3-B625, B626, B627など)で使われていた電源一体型のフットコンはもう売っていないようで、ヌーベルでフットコンが接触不良などで使えなくなった場合は入手が困難なようです。
フットコンがないと使えないので、モーターごと変えてしまって、汎用のYDKのフットコンを付けられるように改造しているものも見かけます。
ブラザーも今はコンピューターミシン、職業用ヌーベルともに1ピンのものが多いみたいです。


かつて使われていたものの今はもう製造販売していないものは電源一体型のものが多いです。
新品は売っていなくても、国内外を探せばこういうものもどこかでは見つかると思いますので、フットコンがないため使用をあきらめているミシンがあれば、ジャンクの部品取りや海外のサイトなどで探すのがいいでしょう。


●●好きなフットコン●●
個人的に好きなフットコンNO1はベルニナ・ホリデーヌ用のものです。。
実際踏んだ感じと足元での安定感、加速の滑らかさや思い通りに動いてくれるという点に関してこれ以上のものはありません。
以前書いた一針縫いをかかとで出来ることが気にいっています。
アクティバ、アーティスタなどで使われている現行のものも操作感は同じですが、やや小さいので私の大き目の足には旧型のホリデーヌタイプのものがしっくりきます。

シュプールのもいいですが、プラスチックで軽いので安定性に欠けます。また加速がなめらかとは言い難く、ごく平均的なフットコンです。
他のものも特に使いにくいというものはないので、ベルニナだけが突出している感じです。

今はJUKIの家庭用エクシードシリーズや、シュプールの一部機種で、フットコンで糸切ができるものもあるようです。踏面も大きくなかなか使い勝手がよさそうです。
ただ、自分は糸切を足でする必要を感じない(そもそも自動糸切はなくてもいい)ので、別になくてもいいかな~。
JUKIは一針縫いが手元ボタン、糸切はかかとで踏むということで、現行ベルニナとは逆ですね。
自分はベルニナのようにかかとで一針縫いできた方がいいです。





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