70年代のミシンで電動の為、針の停止位置の設定はできませんが、それはあまり問題とは感じませんでした。
押えも豊富についていて三巻押さえも標準装備。消費電力85Wでそこそこパワーがあります。
そしてこのミシンは何故か垂直半回転ではなく、全回転釜を採用しています。ボビンも職業用などと同じサイズのものです。そのためか縫いが安定しています。前面赤色部分はプラスチックですし、大きさもややコンパクトですが、懐は狭くなく、全体は重い素材を利用しているので、本体もぶれることがありません。
最初やや音が高いかなーという印象でしたが、説明書にあった注油箇所に油を注していくとだんだん軽くなってきました。
昔のミシンはこうやって自分で油を注すことによりミシンが元気になるのが楽しいです。植物に水をあげるような感じで、元気を取り戻したり、拭き掃除してあげたりしてだんだんと部屋になじんでいくのを見るのが何とも嬉しいのです。
届いた時はかなり汚かったこのケースも、上下左右に補強材が入っていて旅行用トランクのようで、往時のメーカーのミシンへのこだわりが見て取れます。今の製造ポリシーとは全く違うのだと感じます。
なお、このミシンも説明書がついていなかったのですが、何とかリサーチ力を駆使して、アメリカで販売された3600という型番のものがほぼ同じだという事を発見し、その説明書をダウンロードしました。
古くてあまり売れた商品ではないのかWEBでもあまり情報を得られませんでしたが、世界を探せばどこかに情報は落ちているもので、説明書をアップしてくれた人に感謝です。
(使用感おまけ)
このミシンは革なども貫通して縫えましたが、送り力はリッカーベルニナRCM-1230やJUKI HZL-7800 に比べてイマイチです。
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