2014/05/10

ブラザー、その相対的価値

ここまで長くミシンの話をしてきましたが、日本を代表するミシンメーカーの1つ、ブラザーの話がほぼ出てきていません。一つとして自分のところにブラザーのミシンが来ないからです。

職業用ミシンを求めて探している時、ヌーベルクチュールもいろいろ見てみました。カラーリングも黒のものなどは好みで、形もすっきりしているので良いデザインですが、専用の電源一体型フットコンが今では手に入らないとか。これは大きな-マイナスポイントです。ベルニナはいうに及ばず、JUKIでさえ、今でも古い機種用のフットコンが手に入るのに。ブラザーはそう言う点でも自分とは相いれません。

薄地に強く下針がついているとかで、興味をもちましたが、やはり薄地はあまり縫わないのでこの部分でも自分には向いていません。親和性が低いということ。

ペースセッターや垂直釜電子ミシン・コンパル(膝レバーコントローラーのついたものでデザイン良)も、とてもいいミシンだと思われ少し興味を持ちましたが、なぜか縁がないのです。
ちなみに小さいころから実家にあった足踏みミシンはブラザーです。今でも動きますが、自分のものではありません。家族でも人それぞれ違います。

そして近年ソフトウェア指向へと向いたブラザー。刺繍ミシンの種類も豊富でソフトも充実しているようですが、その刺繍デザインもハスクバーナと比べた場合あまり興味がわきませんし、そもそも刺繍ミシン自体、自分には必要ないのです。
機械は全て絶対的価値ではなく相対的価値なのです。だからいくらいいミシンでも自分に合わなければ意味がないのです。

ちなみに一時ブラザーのFAX電話機を使っていましたが、FAXについては何の不満もなく、デザインも白いシンプルなものでよかったです。
ブラザーが他の大手ミシンメーカーと大きく異なる点は、ミシンだけでなくプリンターやFAX、コピー機など他の製品も作っている事。総合メーカーとしてみた方がいいと思っています。

最近のブラザー家庭用ミシンは軽く、パワーも小さ目で、耐久性があまりないという話も目にします。実際どうかはわかりませんが、厚地を主に縫いたい方には向かないかもしれませんね。
刺繍をしたい人やヘビーな使い方をしない人に向いていると思います。デザイン的にいいものは結構あります。
なお、工業用ミシンでもブラザーはJUKIと並んでよく使われています。
下記、マーガレットハウエルのイギリスにあるシャツ工場でもミシンはブラザーです。工場と言っても日本や中国、アジアの縫製工場とはちょっと雰囲気が違いますね。



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