2014/05/04

新品と中古、ミシン選びの基準と使い続けるということ。

前回触れたTVショッピングのミシン、正直私は一回使ってみたい気がしている。ジャガーやシンガーの名前で売られているこれらのコンピューターミシン。特典としてワイドテーブルやケース、フットコンがついているものがある。そして縫い模様数も十分。押え圧調節はないが、ミシンの縫い目にそれほどこだわらず布を縫いたい場合であれば、こういうミシンで事足りるのかどうか見てみたいのです。

ミシンを初めて買った頃、布を縫っている分にはヤマザキミシンでも十分だと感じていたくらいだから、TVショッピングのミシンでもいいと思う可能性は十分にあったかもしれません。山崎ミシンもやや使いにくい部分はあったのですが、最初はただ縫えるというだけで満足だったのです。

その後、革を縫いたいと頑丈なミシンに目が向き始め、テレビショッピングの新品よりはるかに安くかつての高級ミシンの中古が買えることを知ってしまったので、もうテレビショッピングのミシンを買う事はなくなってしまいましたが、どれくらい違うのか見てみたい。本当に自分が使ってみないといいも悪いも、何とも言えないのです。

ちなみに、テレビショッピングに出ているようなミシンは出荷時の調整値にばらつきがあるようなので、良い機体に当たればいいようですが、外れのものになった場合すぐに壊れる事もあるとかで、その辺のリスクは承知しておくべきです。調整値のバラつきは山崎ミシンでも同じです。
同じ部品を使って同じ工程を経ても機械は最後に調整しないとバラつきがある。そのバラつきがないメーカーの製品が信頼を得て、いい商品だという評判を得られるのだと思います。

よく言われるいいミシンの基準は、重さが7~8kg以上、懐が広く、フットコントローラー付のもの。できれば、押え圧調節がある方がいい という具合。
テレビショッピングのミシンはフットコン付以外は当てはまりません。
今のミシンは一定以上でないとこの条件を満たしていませんが、昔のミシンは上記の条件を殆どのミシンでクリアしていました。
不要な機能や目先の便利さを求めてしまったために肝心な部分が省略されてしまったのです。

そんな事情からも、個人的には中古でもいいと言う人には昔の良質なミシンの中古をお勧めしたい。
ただし、新品がよくてそんなにミシンにお金を掛けられないという人には、比較的大き目で安定した電子ミシンがいいのではと思う。コンピューターミシンよりも作りがシンプルなので、耐久性もあるのではと思うからだ。

自分はミシンに限らずコレクターの傾向があるので、欲望を押えられずについつい買ってしまいますが、新品でも中古でもじっくり考えて買った1つのモノを使い続けるのがいいです。
機械というのはだんだんその人の使い方になじんでくるので、出来る限り使い続けるに越したことはありません。
本も同じものを何度も読み返すとそれが身についていくものですし、繰り返す事の重要性を今さらながら感じています。


(余談)
テレビショッピングでは、デニム10枚重ねなどの厚地と薄地を同じ針で縫っていますが、こういうのをテレビで放送してしまうと、同じサイズの針で何でも縫えると誤解を与えてしまうので、その辺も配慮して放送するべきだと思います。
あるテレビショッピングで、デニム13枚重ね→革→オーガンジーと続けて縫うシーンを撮っていましたが、生放送だからか革の部分で針が折れてミシンが止まっていました。
糸が切れたと言って、いきなり別の説明ビデオに切り替わってましたが、その裏では急いで針を替えて再度準備していたのは言うまでもありません。





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