2014/05/18

日本メーカーの立役者 YDKミシンモーター、そしてナショナル

ミシンを購入し始めてから、モーターというのは機械にとって非常に重要で、心臓部と言えるのだと気づくようになりました。
車やバイクはもちろんモーターで動きます。モーターとは回転運動です。
回転運動が大事なのは電力供給においても同じです。動力源が火力、水力、原子力どれであっても、タービンを回転させることによって電力は作られています。
電車や自転車、馬車、ベビーカート、荷台全て回転運動。ひいては地球も太陽も回転運動。天体自体が回転することによって成立しています。

ミシンに話を戻すと、ミシンモーターを語るにあたってYDK山本電気モーターを外して語ることはできない。
ロックミシンでリーダー的存在のジューキ・ベビーロックもこの山本電気のモーターをかなり昔から使っていて、今でも変わらずその性能を維持できるのはベビーロックの技術力・企業努力もさることながら、このYDKの後ろ盾をなくしてはあり得ない。
また足踏みミシンの電動化に際しても、今でも簡単に手に入るのはYDKのモーターくらいである。

かつてはナショナルのモーターも広く販売されていたが、今ではあまり見かけない。ナショナルもかつてはその名の通り国民のための事業・製造をしていた。しかし、数年前に国際ブランド名のPanasonicに統一したことによりナショナル名はあえなく消えてしまった。このころから何となく印象が変わり、松下電器に以前程の親近感を持てなくなった気がします。オーディオもPanasonicでなくてTECHNICSであるべきだと思いますし、SANYOは傘下ブランドとして名前を残すべきだったと個人的には思っています。
ロンドンのど真ん中、ピカデリーサーカスにもちょっと前まではSANYOの電光ビルボード広告が誇らしげに輝いていました。ロンドンでこれを見る度、日本人として嬉しかったものですが、今では韓国企業のHYUNDAIに変わってしまいました。時代の流れを感じます。

話がそれてしまいましたが、ベービーロックに限らず他のミシンメーカーもYDKのモーターの恩恵にあずかっている事は間違いなく、影から大企業を下支えする部品メーカーなくして世界に誇る日本の製造業は成立しません。
YDKは同じ商品を変わらず作り続けていることも尊敬に値します。
ミシン以外でもフードプロセッサーやブレンダーなどのキッチン用品のモーターにも使われていますし、自動車や掃除機用のモーターも製造しているようです。

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