2014/05/20

東北の底力、日本が誇るべき産業、ミシンとカメラ

前回、前々回と紹介した、福島・須賀川のYDK、山形で頑張る鈴木製作所(ジューキ・ベビーロックの製造会社)の他、カメラのレンズ製造で有名なSIGMAも会津で優れた製品を作っています。これらは全て東北にある企業です。

ミシンと同じくカメラも今や日本のメーカーが世界で独占状態を維持していますが、こういう地道な活動をしている製造会社に支えられているのです。
韓国や中国が追い付け追い越せと躍起になっている家電やデジタル製品、車などはさておき、ミシンとカメラは今でも世界中で日本メーカーばかりです。工業用ミシンなんてどこに行ってもJUKIがNO1。最近ユニクロなど中国製のものも縫製がいいのは、従業員の努力や品質管理の厳しさもさることながら、JUKIなど日本のミシンのなせる業でもあると思います。一方、有名ブランドの高い服でもフランスで作っているようなものはミシンの性能が悪いのか、すぐにボタンが取れてしまいます。

一時2008年のリーマンショック後の経済危機以降、自動車と電機メーカーだけ保護するため、エコカー減税やエコポイントなるおかしな制度がありましたが、こういう他国と差別化が出来ていない、またアジアの国に追い付かれそうな産業だけ国は特別扱いしています。
そしてメディアでは、「今や日本の電機メーカー全て合わせてもサムソン1社の利益に及ばない」と報道して、日本メーカーが衰退したようなイメージを植え付けますが、ミシンやカメラは未だに寡占状態です。

かつて、ミシンはシンガー、カメラはライカ・コンタックスなどが世界では憧れのブランドでした。これらの企業を日本企業が真似して、追い付け追い越せと頑張ってきたのですが、これらの先駆的企業も今や日本の技術協力なくして成立しなくなっています。
ベルニナ・ハスクバーナだってジャノメの力を借りて製造しているミシンもあるのです。
だからこそ、電機や自動車だけでなく、これらの産業のメーカーが継続して企業活動ができるように国全体で考えるべきだと思います。一定の産業だけ優遇するのはおかしいと思います。

※山形の寒河江市にある佐藤繊維のニットをテレビショッピングで見た時、なんておしゃれで素晴らしい製品なんだと感動しました。http://www.satoseni.com/

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