2014/05/06

星に願いを、もしも新品ミシンを買えるなら・・・・・

♪When you wish upon a star ♪名曲「星に願いを」の冒頭部分。
私はこのuponという単語が好きである。シェークスピアの生地Stratford upon AvonやOnce upon a time in Americaなど、onではなくupon。アポン、日本語で書くとなんだか間抜けでいいイメージにはならない。
それはさておき、今回はもし自分が新品ミシンを買うなら、人にお勧めするならこのミシンの2つの観点で、今までいろいろ調べた中で興味を持ったミシンについて書いてみたい。

1.安価であるが耐久性があると思われる、シンガーモニカピクシー5710
頑丈で耐久性がある、この言葉に弱い私。
電子ミシンのモニカピクシー5700シリーズは長年その基本構造が変わっておらず余計な機能をそぎ落としたミシンで、2万円台半ばで買えるのに、フットコンが標準装備、モーターも大きめで80Wの消費電力です。アルミダイキャストのボディで重さがあり、安定しています。また飽きがこないシンプルなデザイン。ちょっとお金を出せば買えるのですが、自分の場合既にミシンが部屋に溢れかえっている状態だし、このミシンで使ってみたい機能もないので、これを買う事はないでしょう。
ただし、あまりお金を出したくないが、耐久性があってパワーがあるミシンが欲しいと言う人にすすめたいミシンです。
またジャノメJP510や710など評判のいいコンピューターミシンはというと、個人的にデザインがあまり好きではないので、あえてこれを選ぶことはないでしょうが、とりあえずそこそこの値段で性能も十分なコンピューターミシンが欲しいという方にはお勧めできる良いミシンだと思っています。

2.ボタンホールが秀逸、JUKIエクシードシリーズ HZL-F600JP
JUKIエクシードシリーズは万能ミシンというに相応しい、すべて事足りたミシンです。日本メーカーで初めてベルニナや工業用ミシンの特徴であるBOX送りを採用した家庭用ミシン。もちろんJUKIお得意の自動糸切付き。その中でも最上位F600JPは手元操作もできますが、フットコン標準装備、ワイドテーブルもあり、膝上げレバーもついて私の理想の形に非常に近いです。が、残念ながら水平釜です。モーターパワーももう少しあればという気もします。ただし、コストパフォーマンスを考えると、現状これ以上に優れた家庭用ミシンはあまりなく、多くの人にお勧めしたいミシンです。

3.半職業用? ジューキCKシリーズ
ジャノメCKシリーズは半職業用とも言われているミシンです。海外では確かMemory Craft6600。かつて多くの人を虜にしたメモリークラフトシリーズの後継機かと思われ、頑丈そうな雰囲気が漂います。
最上位1200は上送り押え付、でも上送りが邪魔そうなので1100がシンプルでいいかもしれません。ただしこれも水平釜。フリーアームがないうえ、職業用のシュプールやヌーベルに比べても大きく場所を取ります。
個人的にはデザインもやはりあんまり好きじゃないな という感覚。テーブルのサイズの関係でしょうが、右の変な出っ張りは嫌だし、なんでここ曲線、なんでこの色入れた、みたいなのがあってちょっと気になります。自分はそう思いますが、ジャノメ好きやパワーのあるミシンが欲しい人にはお勧めできる優れたミシンです。

4.メタルっぽい? ベルニナBシリーズ、300とか500
数字を使い果たしたためか、型番数字の前にBを入れ始めた私のアイドル、ベルニナさん。
ベルニナのB300系やB500系シリーズは最近の製品デザインの傾向からかブラック&シルバーのカラーリングへとシフトしたベルニナの最新シリーズです。
とてもいいと思いますが、デザイン的にはその前のオーロラやアクティバ、ヴィルティオーゾなんかの方が好きです。ベルニナちゃんたちの可愛さがなくなってしまった感じがするからです。自分の持っているベルニナちゃんに比べると操作性はやや上がっていると思いますが、基本性能の違いが良くわからないので買い替えたいとは思いません。
でもいいミシンであるのは間違いなく、少しお金に余裕がある人で1台いいミシンが欲しい人には是非にとお勧めしたいです。ちょっとしたテイスト変更があっても変わらずオシャレなベルニナさんです。

5.アーム長っ! エルナエクセレンス760
現在のエルナはジャノメの傘下ブランドです。そしてこのエクセレンス760、デザイン的には今のミシンでは一際輝いて見えます。
実際デパートのミシン売り場でやっていたワークショップで、昭和を生き抜いてきたご婦人方数名が使っているのをみかけましたが、ライトの点灯具合、大きさや形状、ネイビーブルーの艶など、完璧に近い外観はその能力を示すのに十分です。ジャノメCK同様大き目ですが、これなら威風堂々♪パーパー、パラパ、パッパッパ♪byエドワード・エルガー 置いておいても邪魔とは思わないでしょう。
音は静かで、厚地にも強く、操作性もよい。水平釜なのは好みではありませんが、それくらいはこのデザインなら受け入れます。懐もどうだと言わんばかりに広く、なおかつフリーアームにもなります。機能面でもデザイン面でもCKの懸念をすべて解消しています。そしてパワフル。内蔵上送りなど私の今持っているミシンにない特徴をもっているので、非常に魅力的に見えます。

※もう少しシンプルなエルナ・ロータスもこれと似たブルーのカラーで製造されていますが、日本では未発売です。このミシンも日本で発売してほしいです。
◆その他
ベルニナのB700とかハスクバーナのダイヤモンドなど、車買えそうな金額のミシンもありますが、絶対に宝の持ち腐れになり、投資に見合う見返りが得られそうにないので、要りません。刺繍に興味がないからです。自分に合わないもの、必要ないものを持つのは機械にも失礼だと思います。


♪星に願いを~~♪♪、ここからは勝手な想像ですが、

★すでに結構ミシンを持っている私に、空からお金が降ってきて、
 「どれでも好きなミシンを買いなさい」と言われたら、これにします。
エルナ・エクセレンス760

★ただし自腹となると、現実的に財布と相談するので、これになるでしょう。
JUKI エクシード HZL-F600JP


★ちなみに、人から 「新品を買うけど、どのミシンがいい?」と言われたら、その人の好みと予算によって、今回書いた機種のどれかをお勧めするでしょう。




8 件のコメント :

  1. JUKIのHZL-FQ65を二週間ほど前に買いました。
    HZL-F600JPを改良したものだそうです。
    ふたの部分の色が気に入らず、別料金1000円で白いふたを買ったので、見た目はF600JPと同じにになったのではないかと思います。
    何しろ、ハナシ人さんほどのミシンに対する熱意も根性もなく、ネットで情報収集して、実店舗で現物を見ることもなく、ネットの通販で買っちゃったものですから。
    ほんとはエルナエクセレンス760がいちばん欲しかったのですが、予算の関係でJUKIのほうにしました。
    そのせいか、使ってみて「いいミシンだわ」と思いながらも、「もっといいミシンが探せたんじゃないかしら」という思いがしていたのですが、ハナシ人さんほどミシンの研究をされた方も、わたしと同じ考えだったんだと思うとうれしくなり、自分のミシンに愛情がわいてきました。
    少し使っただけで、自分のお裁縫の腕が突然上がったように錯覚してしまいそうな、性能の良いミシンです。今までは小物や自分のものしか作ったことがありませんが、これからは主人のもの、つまりメンズものにも挑戦したいと思います。
    ハナシ人さんが取り上げておられたメンズの本、みてみたいと思います。
    これからも、ハナシ人さんのミシン研究の成果が楽しみです。

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  2. コメントありがとうございます。HZL-FQ65はキルトスペシャルの改良版の話題のミシンですね!
    やはり、この蓋部分、ちょっと意表を突く色使いで好みが分かれそうですからね。白いふたが売っているというのも知りませんでしたが、白い方が私もいいと思います。
    このミシンにして絶対後悔することはないですよ。エルナエクセレンスはいいですが、いかんせ高い。かなり長期間にわたってヘビーに使うならこれくらい出してもいいですが、現実を考えるとミシンに割ける予算は限られるので、やはりエクシードシリーズが今の日本ではベストではないかと思います。
    ミシンて使えば使うほどそのマシンに愛着が出てくるので、是非楽しんで使って行ってください。メンズもレディースも基本は同じなので、エクシードでサクサク作れそうですね。
    やっぱりエクシード、性能がいいんですね! いいなー、自分もそのうち、なんて思わなくもないですが、まあ持っているミシンを大事にしていきます。

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  3. ハナシ人さん、はじめまして!!
    最近ミシンを探していて、このブログにたどり着いたんですが、ミシンのこと、難しい素材の縫い方のコツなど、とても勉強になりました。まだミシンをやりはじめたところなので、そんなに高度なことはする必要もないくらいですが…(笑)

    少し相談にのっていただけると嬉しいのですが、可能なら返信ください。
    ミシンの主な使用用途は子どもの服や小物作りです。使用頻度は週に1回、友達の家で洋裁サークル的なものをしています(現状は友達のミシン JUKIカロス10を借りてやっています)。ミシンを購入したら、一週間のうちさらにもう一日くらい使うかもしれません。
    当初は友達と同じミシンを購入しようかと思っていましたが、色々調べていくうちに、4~5万円のミシンを買わないと!!みたいな記事をよく目にするようになり、JP510やJUKIエクシードドレスメイクが気になり始めました。値段的にはできるだけ安い方がいいのはいいですが、ドレスメイクが買えないことはありません。ただ、週に1回、友達の家に持ち運ぶことを考えるとドレスメイクは重くて、悩み始めました。ちなみに友達の家へは車で行くのですが、マンション住まいのため、家から駐車場まで少し距離があり、ミシンを運ぶ場合は子どものベビーカーにミシンを載せて、9ヶ月の子どもを抱っこ紐で抱っこしながら移動する予定です。
    私のような使い方の場合、おすすめ機種はどの機種になりますでしょうか?
    長々と失礼しました。

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  4. こんにちは。私のようなものでよければ、喜んでお答えさせていただきます。
    購入できるならエクシードドレスメイクが一番いいのではないかと思います。JP510 も良いですが、私個人としては、エクシードの方がパワーもありそうですし、エクシードであれば一通りのソーイングが出来ると思うからです。
    より軽いのがご希望ならシンガーのモナミヌウシリーズなんかも良いと思います。ただしシンガーのこのシリーズは押え圧調節がありません。
    それ以外では、ジャノメのME830や最近の機種PE860なんかも軽くて、自動糸切などの機能もあり使いやすいのではないかと思います。

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  5. 早々に返信ありがとうございます!!

    やはりエクシードがいいんですね。
    他にもいろんな機種を教えていただき、ありがとうございます。一度、調べてみます!!
    持ち運びには少し重そうですが、押さえ圧調節も、自動糸切りもついてますし、使いこなせるかどうかはわかりませんが、エクシードを前向きに検討します。

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  6. シンガーさんのモニカピクシー5710の評価はやっぱり高いんですね~
    この改良版?としてだされているNuiNuiCE15はどうでしょうか?ニット縫いが出来るようになり、重量等は変わらずなので、しっかり耐久性はそのままなのかなぁと思うのですが。。
    いかがでしょうか??

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  7. NuiNuiCE15 という機種は知らなかったのですが、見てみるとフットコンが標準装備ではないようです。フットコンは安価でオプションとして付けてくれる店もあるようですが、取説を見ると消費電力が60Wとなっているのでパワーもモニカピクシー程はないかもしれません。(実際にはどれだけ差があるかわかりませんが)
    CE15では伸縮縫いがついたり、送り歯の数が増えたりいくつかの便利機能があるようですが、私はモニカピクシーの方がいいと(個人的には)思います。
    NuiNuiCE15であれば、モナミヌウの一番安価なSC-100でいいのではないかと思ってしまいます。値段はそれ程変わりませんが、コンピューターミシンですからボタンホールの数も多いです。

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  8. 返信ありがとうございました。
    消費電力は気づきませんでした!ありがとうございます。
    なるほど、SC-100も候補にいれてまた検討したいと思います。

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