2014/03/03

賛否両論、でもロングセラーの訳って?

ネットでは賛否両論ある山崎ミシン。話題にもならないミシンがほとんどの中、長年の販売実績があるので、ネットでもいろんなレビューを見られるのがこのミシンの特徴。どうやらミシンによって個体差があるらしく、出荷前の機械の調整値にばらつきがあるのではという事。だから賛否にばらつきがあるのではという仮説。この手のコンパクトミシンには個体差はよくある事らしいです。


ちなみに山崎くんは台湾製です。今や台湾はミシンの一大生産地。台湾ミシンも一定の品質を保っています。家庭用ミシンシェアNO1ジャノメも多くが台湾製。Made by Janome in Taiwan なんだかややこしい表現。Made in Taiwanでいいじゃないか。ちなみにJUKIもこの戦法を使い、 Made by JUKI in Chinaと書かれていたりします。この業界の変な特徴ですね。

で、自分が買った山崎くんは、特に何の不満もなく普通に動いて、縫うというミシンの仕事をしてくれたので、大きな不満はありませんでした。ただし、自分が買ったのはAG-001という初期型のためフットコントローラーがつけられませんでした。そこがやや残念。後に調べたところ、この初期型もメーカーに送ればフットコンを付けられるように改良してくれるとのこと。なんと親切。

そして山崎ミシンは、部品は汎用のものが使えるのでメーカーさんに問い合わせても無理に売ろうとせず、汎用品でも大丈夫ですよ。との返答もあるとか。こういうあたりに企業の姿勢が見えますね。とても親切です。

パワーはたしか50W くらいなので、上位機種に比べれば小さ目です。ただしサイズもコンパクト、5KG 程度で持ち運びも楽。女性で重いものはちょっとと言う人にもいいです。基本的な厚さのものならふつうに縫ってくれます。さらにフットコントローラーをつければ使い勝手がよくなり、年に数回しか使わない人や特殊な素材もそれほど縫わない人には十分な働きをしれくれます。

ミシンって種類が多すぎて選べない。じゃあ、通販生活のミシンでいいやと思える。自分もそうでした。


ほとんどの人がミシンはただ布を縫えたらいいと思っているはずです。ネットで見るとミシン熟練者やマニアの方々は、このミシンは勧めないというでしょうが、足るを知るという事も大事です。やや使いにくい点があろうともこれでいいと思う人は多いのです。その点、これは足りていると感じました。
そしてもしこのミシンを通じてミシンやソーイングが好きになり、もっといいミシンを欲しくなる人もいるとしたらこのミシンの果たす役割は大きいでしょう。

結論として、このミシンは完全にマーケティングとサポートの勝利です。人がモノを買うときには製品の品質もさることながら、その裏側にあるストーリーに魅かれて買うという部分もあると思います。その演出が非常に巧みです。

技術者の写真を使って信頼性をアピール。ミシンを知らない人にはサポートの長さ「25年も部品を保持してくれるところ」も魅力。またとかく閉鎖的な業界の慣習の裏をついたオープンに見える姿勢。この辺が商品知識とこだわりがあまりない人に訴求するのかと。これが長きにわたり売れている理由なのでしょう。


(上記、私が調子がそこそこいい山崎ミシンを使っての感想です。調整が悪いものにあたった人はちょっと感想が違うかもしれませんので、その点ご承知おきを)

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