2014/03/23

繕い縫い。ソックスはなかなか買わない。

ミシンを買って経済的に最も効果があったのが、繕い縫いをするようになった事、補修・補正を自分で出来るようになった事である。

もちろん、布や革や資材を買ってきて自分で鞄や服などを作ることもいいのであるが、これについては安く良い服がいくらでも手に入る昨今、生地が意外と高いので、思ったより経済的な効果はない。
一方、既にあるもののサイズを変えたい、古い大き目の服を今の流行の小さ目、細めにしたい時などに非常に役に立つ。

そして、私はミシンを買ってから一回もソックスを買っていない。子供のころすぐ靴下に穴が開くので、母親が靴下の穴を縫ってくれたが、それが何となく嫌だった。綺麗になっていればいいのだが、どこか不恰好で、貧乏くさい気がして新しい靴下にしてもらいたかったものである。
が、今は違う。お気に入りのそこそこ値段も出して買った靴下が、すぐにかかと後ろがすり減って裂けたり、指の先に穴が開くことがある。ミシンを買う前まではそれをしぶしぶ捨てていた。しかしお気に入りなので何となく寂しい思いをしていた。

ミシンを買ってからは全てこの穴に繕い縫いを施している。この時に役立つのが、ベルニナ・ホリデーヌ系についている繕い布枠という部品。


これに靴下を通し、刺繍枠の要領で穴部分をこの枠にかけ、フリーアームにして3点ジグザグで繕い縫いをしていくのだ。時間もあまりかからない。

実例紹介

手順

結果

エレクトロラックス(Husqvarna)6690の英語の説明書にも’Darning Socks’ソックスの繕い縫いのページがあった。その時はどうやるかイマイチわかりにくかったので、やっていなかったが、RCM1230 が来てからは“穴が開いたらすぐ補修“をしている。おかげで靴下代がかなり節約されているし、お気に入りの靴下が長く履けて本当に嬉しい限り。大活躍の繕い布押えなのでありました。

Viking Husqvarna 6690のDarning Socksのページ
RCM-1230繕い縫いのページ

以前は海外でもソックスを繕い縫いしていたんですかね。最近のミシンはどれを買ってもソックスの繕い縫いの説明ページはあまりみかけません。ベルニナも繕い布枠が標準装備だったのはホリデーヌシリーズまでで、最近のものにはついていません。水平釜でアームが太くならざるを得ないのでソックスをアームに通すのが難しくなったのもあるかもしれませんが、やはり生活の変化ですかね。

なお、繕って長く着るという精神は今や忘れられそうになっていますが、とても大事な事だと思います。「繕う」事の良さは無印良品のフリーペーパー、くらし中心のNO10で特集されています。
http://www.muji.net/img/lab/booklet/pdf/lab_booklet10.pdf

ここに出ているプロの仕事ではなくても、自分で出来る繕いで長く愛着を持ってモノを使い続ける事ができることをミシンが教えてくれました。

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